日本語などマルチバイト文字を持つファイル名やコメントを含む ZIP ファイルを文字コードが異なるプラットフォーム間で交換すると、解凍する際に文字化けする場合があります。例えば、Shift-JIS の Windows OS と EUC の Linux 間など。その文字化けを解消するために、ZIP の仕様で UTF-8 のサポートが追加されました。
ZIP の仕様に関する AppNote を参照してください。Bit 11 にビットが設定されている場合、UTF-8 用に Encoding の処理をしないと文字化けします。そのため、UTF-8 の Encoding の処理に対応していない ZIP ツールでは、解凍時にファイル名が文字化けします。Windows 標準の ZIP ユーティリティは UTF-8 オプションに対応していません。
SecureZIP / PKZIP for Windows Desktop v14.2 以降では、デフォルトで UTF-8 オプションが有効になっています。
PKZIP オプション ダイアログの左のペインから [圧縮] - [高度] を選択
[ファイル名とコメントを UTF-8 形式で保存] チェックボックスの設定が ON になっている場合、UTF-8 オプションが有効です。
注意: UTF-8 オプションが有効な状態で、日本語ファイル名やコメントを含む ZIP ファイルを作成した場合、UTF-8 オプションに対応していない Windows 標準の ZIP ユーティリティを使用して ZIP ファイルを開くとファイル名が文字化けします。解凍先では Windows 標準の ZIP ユーティリティを使用する場合には、このオプションを OFF にしてください。 解凍先でも PKZIP など UTF-8 オプションに対応した ZIP ツールを使用する場合には、文字化けしません。
SecureZIP / PKZIP for Server v14.3 以降では、デフォルトで UTF-8 オプションが有効になっています。以下のコマンドを実行して、デフォルト値を確認できます:
pkzipc -config
UTF8 = Enabled
と表示される場合、UTF-8 オプションが有効です。
また、UTF-8 オプションが有効な場合、-add オプションを使用して ZIP ファイルを生成またはファイルを ZIP ファイルに追加した際に、以下のメッセージが出力されます:
Using UTF-8 file names and comments
注意: UTF-8 オプションが有効な状態で、日本語ファイル名やコメントを含む ZIP ファイルを作成した場合、UTF-8 オプションに対応していない Windows 標準の ZIP ユーティリティを使用して ZIP ファイルを開くとファイル名が文字化けします。解凍先では Windows 標準の ZIP ユーティリティを使用する場合には、UTF-8 オプションのデフォルト値を Disalbed にしてください。 解凍先でも PKZIP など UTF-8 オプションに対応した ZIP ツールを使用する場合には、文字化けしません。
以下のコマンドを実行して、デフォルト値を Disabled に変更します:
pkzipc -config --UTF8=disabled
以下のコマンドを実行して、デフォルト値を確認できます:
pkzipc -config
UTF8 = Disabled
と表示される場合、UTF-8 オプションが無効です。
もしくは、既に対象の PC に SecureZIP / PKZIP for Windows Desktop 製品がインストールされている場合、以下のコマンドを実行して、上記の Desktop 製品のオプション ダイアログを表示して、UTF-8 オプションのデフォルト値を Disabled に変更します: pkzipc -config=gui UTF-8 オプションの詳細は、SecureZIP / PKZIP Server 製品のユーザー マニュアルの「国際文字を含むファイル名の対応」セクションもご参考ください。
PKWARE 社が提供するデータ セキュリティ ソリューションは、データ センターにお ける肥大化するデータ量の問題を解決し、クラウド上のデータ保護の要件に対応します。 IBM メインフレームから UNIX/Linux、Windows サーバー、Windows デスクトップ、モバイル OS まで主要なクロスプラットフォームに対応し、データの保存と移動の両局面においてデータの機密性、安全性を確保し、インフラに依存しないデータ セキュリティを実現します。通信経路の暗号化は不要です。