現在、圧縮ファイル形式の標準として、ZIP ファイル形式が世界中で幅広く利用されています。ZIP ファイルの特長は、ファイルやフォルダを圧縮してアーカイブ化して保存するだけでなく、メインフレームからサーバー、デスクトップまで、クロスプラットフォームで利用可能なので、社内や社外を問わず、データ交換にも利用されています。特に社外のパートナーと ZIP ファイルのやりとりをする際には、パスワード暗号化をした ZIP ファイルを Email に添付して送付するケースが多いかと思います。
Windows Server 2003 や Windows XP では、Windows エクスプローラなどで ZIP ファイルにパスーワードを付ける機能が標準で搭載されていましたが、最新の Windows Server 2012 を含む Windows Vista/Windows Server 2008 以降の OS では、ZIP ファイルの作成機能はありますが、パスワード暗号化機能が削除されました。Windows Server 2003 のサポート終了を控え、Windows Server 2008, 2012 へ移行後、パスワード暗号化機能を搭載した圧縮・解凍ツールを導入する必要があります。 RDP、リモートデスクトップなどで Windows Vista, 7, 8 および 8.1 クライアント デスクトップをご利用の場合には、こちらを参照してください。
ZIP ファイル形式の発案者である PKWARE 社が提供する PKZIP for Windows Desktop は、簡単な操作でパスワード付き ZIP ファイルを作成できるツールです。安価な費用で圧縮・解凍ツールをお探しの方は是非ご検討ください。年間保守を付けることで官公庁/企業ユーザー様向けにもサポート プランを提供しています。
エクスプローラからパスワード付き暗号化 ZIP ファイルの作成
パスワードの暗号化レベルを設定
パスワードの入力
PKZIP では、従来の 96bit Traditional パスワード暗号化機能に加え、AES 256bit など強度なパスワード暗号化機能も提供しております。従来の 96bit Traditional パスワード暗号化機能を使用してパスワード付き ZIP ファイルを作成した場合、その ZIP ファイルは、Windows Server 2008, 2012 に標準で搭載されている ZIP 機能で復号・解凍が可能です。強度なパスワード暗号化機能を使用して作成した ZIP ファイルは、PKZIP/SecurezIP など、その暗号化に対応する ZIP ツールを使用して、復号・解凍する必要があります。
さらに、PKWARE 社では、PKZIP で提供する全機能に加え、PKI (公開鍵) 方式を使用したより強度な暗号化機能を備えた SecureZIP 製品も提供しております。
SecureZIP/PKZIP for Windows Desktop 製品は、シート数ベース (デスクトップ台数ベース) のライセンスです。SecureZIP/PKZIP をインストールする PC 台数分のライセンスが必要です。 RDP、リモートデスクトップなどリモートアクセス技術(Citrix、ターミナルサービス)や仮想環境をご利用の場合は、これらにアクセスするユーザー数分のライセンスが必要です。
コマンドラインインターフェースでバッチやスクリプトからコマンドを呼び出して処理を自動化したい。などの場合は、Desktop CLI 版はご利用いただけず、Server 版が必要になります。Server 版は、インスタンス ライセンスでソフトウェアをインストールする各物理 OS および仮想 OS (各インスタンス) 数分のライセンスが必要です。スクリプトでの使用例はこちらを参照してください。