LightningChart .NET 最新バージョン (v.10.0) の新機能


LightningChart .NET の最新バージョン v.10.0 では、UWP アプリケーション開発のためのライブラリや、Windows Forms 対応の TradingChart のサポートが追加され、デモ アプリケーションで新しいサンプルを利用できるようになりました。さらに、XY チャートのレンダリング速度が向上され、API が改善されました。

LightningChart .NET v.10.0 の主な新機能:


UWP 向けチャート ライブラリの追加

このリリースでは、UWP アプリケーション (Arction.Uwp.ChartingMVVM.LightningChart.dll) を開発するための LightningChart .NET ライブラリが追加されました。UWP 対応の LightningChart .NET ライブラリを使用することにより、PC、モバイル、および Windows IoT デバイスを含む、Microsoft Windows 10 ベースのプラットフォーム向けに高度なチャート アプリケーションを作成できます。UWP 向けチャート ライブラリには、2D デカルト座標、3D チャート、ポーラー チャート、スミス チャート、円グラフ、およびボリューム レンダリング機能が含まれています。

UWP ライブラリでビルドされた 3D チャート


WinForms 対応 TradingChart のサポートの追加

TradingChart コンポーネントは、これまで WPF アプリケーション向けに提供されてきました。LightningChart® .NET v.10.0 のリリースに伴い、Windows Forms アプリケーションでも TradingChart を使用できるようになりました。どちらのバージョンも同じ機能を提供します。
TradingChart の新機能と改善点(WPF と WinForms の両方に該当:

  • AddData() : 既存のデータにトレーディング データを追加するメソッドです。特に、リアルタイムにデータを表示するアプリケーションで、パフォーマンスを向上させます。
  • DateTimeToXValue() : トレーディング データの DateTime 値と、内部の LightningChart コンポーネントの X 軸の値を変換するメソッドです。TradingChart と内部のチャート機能を組み合わせる際に便利なメソッドです。
  • バインド可能な TradingData 依存関係プロパティが追加されました。
  • SetTimeRange() が改善されました。 読み込まれたトレーディング データのセットが影響されるか、または軸範囲のみが影響されるのかを選択できます。
  • GetAllRangeButtons() メソッドを通して、簡単に時間範囲ボタンへアクセスできます。  
  • すべてのトレーディング データ、テクニカル指標、 または描画ツールを同時に破棄するための機能が追加されました。
  • 事前定義されたデータ プロバイダーは、生データの代わりに調整済みのトレーディング データを読み込むことができます。
  • Interactive Example のデモ アプリケーションに、 TradingChart パフォーマンス機能が追加されました (下の図を参照ください)。

図: TradingChart のパフォーマンス例


パフォーマンスの向上

このリリースには、いくつか向上された点があります。まず、複数の XY シリーズのレンダリングがさらに高速になりました。たとえば、PointLineSeries と LineCollection の数が 1,000 に達した場合、LightningChart はそれらを以前より 2 〜 4 倍速くレンダリングできます。さらに、API を明確にするために、不要なメソッドとプロパティを削除しました。


Interactive Example アプリケーションの向上

LightningChart のさまざまな機能の参照や、サンプル コードの抽出に必要不可欠なツールである Interactive Example アプリケーションの機能が向上されました。WPF または UWP のプロジェクトとして抽出可能ないくつかの新しいサンプルを追加しました。このリリースには、UWP のスタンドアロン プロジェクトとして抽出可能な 3D チャートのサンプルと、MVVM パターンを使用した 100 を超える WPF プロジェクトが含まれています。検索機能も改善され、特にリスト ビューでサンプルを参照する場合のユーザビリティが向上されました。Dev センターには、リアルタイムのスクロール アプリを簡単に作成できるシード プロジェクトが追加されました。

図: リアルタイム スクロール アプリケーションのためのシード プロジェクト


名前空間とプロパティの変更

  • 一部の LightningChart アセンブリの名前は、MVVM およびバインディング機能をより適切に反映するために変更されました。

  • UWP は複数の異なるデバイスで実行でき、チャート コントロールが UWP 互換になったことから、いくつかのプロパティ名が変更されました。





旧バージョンの新機能は以下のページをご確認ください。


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