TestComplete は、テストの記録時に識別条件としてオブジェクトのプロパティを NameMapping へ自動的に追加しますが、値が一意とならないプロパティを選択することがあります。これを回避するため、予め NameMapping に登録される識別条件をテンプレートとして作成し、Name Mapping に登録される情報を指定することができます。
※この記事は TestComplete 14.70 での画面を使用しています。
プロジェクトを開き、NameMapping エディターを開きます。
NameMapping 画面上部の [Templates...] ボタンをクリックします。
設定中のテンプレートが表示されます。[Add...] ボタンから新規に追加を行います。
テンプレートに追加したいオブジェクトを選択して [OK] ボタンをクリックします。ここではラジオボタンのひとつを選択しています。
テンプレートの設定を行います。ここでは ClrClassName プロパティの値が RadioButton のオブジェクトを自動記録する際、ClrClassName と Enabled、Text プロパティを NameMapping へ記録するよう設定しています。
Template Namee:テンプレートの名前を設定します。
Category:テンプレートを追加するカテゴリを設定します。入力した名称が新しいカテゴリになります。
If...:テンプレートを適用する条件として使用するプロパティを設定します。オブジェクトに含まれるプロパティから任意の数のプロパティを選択し、その値が設定した条件と一致していた場合にテンプレートが適用されます。値の確認方法は完全一致と正規表現が使用できます。
Then use...:テンプレートが適用された場合に NameMapping へ記録するプロパティを設定します。
[OK] ボタンで設定を完了すると、テンプレートが登録されます。この状態でラジオボタンへの操作を自動記録するなどで NameMapping に記録すると、設定したプロパティで NameMapping に記録されるようになります。
Name Mapping テンプレートは、プロジェクトではなくインストールされている TestComplete の設定として保存されます。 そのため、テンプレートを作成した際のプロジェクトファイルを別のマシンで開いた際は、既に登録されている Name Mapping の情報には影響はありませんが、テンプレートの内容はコピーされません。
テンプレートを別のマシンで利用する際は、設定情報をエクスポートして移行先のマシンで取り込む必要があります。
設定手順は、以下の通りです。
メニューバーの [Tools] - [Settings] - [Export Settings...] をクリックし、"Export Settings" ダイアログを表示します。
デフォルトでは全ての項目にチェックが入っていますので、[Uncheck All] ボタンをクリックし、"NameMapping" と "Templates" にチェックを入れ、名前を付けて .acnfg ファイルを保存します。
移行先のマシンで TestComplete を起動し、メニューバーの [Tools] - [Settings] - [Import Settings...] をクリックし、先程保存したファイルを選択して、[Import] ボタンをクリックして、設定を取り込みます。
Name Mapping テンプレート以外にも、Default Project Properties などの設定も同様の方法で移行が可能です。
設定は以上です。
同じコントロールが同一パネル上に複数存在する場合など、デフォルトの識別条件では正しく判断できない場合がありますので、そうしたケースでは解決策としてテンプレート機能をご活用ください。
NameMapping Template の詳細情報はヘルプをご参照ください。
https://support.smartbear.com/testcomplete/docs/testing-with/object-identification/name-mapping/templates.html
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