PhotoModeler Premium の概要
PhotoModeler を使用することで、従来の測量手法のおよそ 6 分の 1 のコストで写真から高精度のモデルを生成することができるようになりました。
- プロ写真家 (UK)
大規模な現場では、古いシステムでは長時間を要しました。PhotoModeler では、写真を数枚撮るだけで現場での作業は終了、しかも同等の高精度の結果を得られるため、今では PhotoModeler だけを使用しています。
- Salt Lake County 保安官代理/マイク アンダーソン
PhotoModeler は、最高級レベルの PC 用写真測量アプリケーションです。事故の再現、建築、映画、動画プロジェクトなどで幅広く使用されています。写真を基に 3D モデルを作成できる、パワフルで精度の高いツールです。
- 3D Magazine:「Web 3D の再来」("The Rebirth of Web 3D")
戻る
次へ
PhotoModeler Premium は、写真ベースの 3D スキャニング プロセスを使った、高精度でクオリティの高い 3D モデルの作成や 3D 測定値の取得に必要なツールを提供します。
PhotoModeler Premium は、3D レーザー スキャナーと同様の結果を提供する 3D スキャナーです。3D スキャニング プロセスにより、どんなサイズの写真のテクスチャー サーフェスからでも、高密度ポイント クラウド
(Dense Surface Modeling/DSM) を生成します。
PhotoModeler Premium には、ベース製品である PhotoModeler に備わる全機能の他に、高密度サーフェス モデリング (DSM) や 3D スキャニング機能が追加されます。製品の概要ページに記載されている比較チャートをご参照ください。
PhotoModeler Premium は、写真データを基に高精度で高密度のサーフェス モデル (DSM) を構築し、測定できる洗練されたツールです。PhotoModeler Premium の使用により、以下のタスクが可能となります。
- 多数の 3D ポイントを必要とする DSM の構築
- 本来ならば 3D レーザー スキャナーを必要とするモデルの作成
- 体積測定、オルソ画像、コンターの測定などのドローン/UAV プロジェクト
- Motion 機能で時間の経過に伴うデータの測定
マルチビュー ステレオの DSM システムで、オートメーション機能やクオリティの向上が期待できます。SmartMatch テクノロジと DSM の組み合わせにより、PhotoModeler Premium の効率性がさらに飛躍します。
PhotoModeler Premium の主要な機能
-
Volume Object を使った高精度の容積測定
-
測地系の処理
-
マルチスペクトル画像のサポートおよびフォルス カラー画像や NDVI 画像、類似のメトリクスを用いたオルソ画像
-
座標系またはコントロール データとしての UAV/EXIF/GPS データの処理
-
精密な UAV カメラの自動キャリブレーション
-
PDF によるプロジェクト レポート
-
使いやすさ: Windows のユーザー インターフェイス、ウィザードによる容易なプロジェクトの設定、多様なマルチメディア チュートリアル (4 時間以上の動画を提供)、ユーザー ガイド、豊富なオンライン
ヘルプなどが利用できます。
-
モデリング ツール: PhotoModeler のポイント、ライン、カーブ、エッジ、シリンダー、シェイプなどのマーキング ツールを使用してモデルを作成します。
-
サーフェス ツール: ポイント、ライン、カーブ、エッジで定義されるフィーチャーにサーフェスを追加します。ライン、エッジ、カーブから NURBS サーフェスを作成します。
-
フォトテクスチャ: サーフェスにフォトテクスチャや色を追加します。テクスチャを 3DS、OBJ、VRML、3DM 形式でエクスポートできます。
-
3D ビューアー: オブジェクトを表示、測定、選択し、フォトテクスチャ付きで作成した 3D モデルをインタラクティブに回転できます。
-
測定ツール: PhotoModeler 内でのポイント、距離、寸法、面積などの測定が可能です。
-
コード ターゲット: プロジェクトの設定 (最初のマーキングやリファレンス) を自動化し、またソフトウェアが画像から認識する特殊なコード リングを持つターゲットを使って 3D データ ポイントを抽出します。
-
Scale/Rotate/Translate: この機能では、プロジェクトに応じて拡大縮小機能を適用し、モデルに適切な座標系を設定してエクスポートできます。
-
エクスポート機能: 作成したモデルを Autodesk DXF (2D および 3D)、3D Studio 3DS、Wavefront OBJ、VRML (1&2)、IGES、OpenNURBS/Rhino、StereoLithography
STL、RAW、Maya Script、Max Script、FBX、Google Earth の KML や KMZ などにエクスポートできます。
-
インポート機能: 3D データをインポートし、コントロール ポイント、アフィン座標系、メッシュの比較、フォト プロジェクションなどに使用できます。
-
写真の処理: 写真は何枚でも使用でき、途中で追加したり、異なる画像形式のファイルをインポートすることもできます。 *画像制御: 正確なサブピクセル マーキングには広範な Zoom Tools (ズーム ツール)を、より表示しやすくするには
Photo Rotate (写真の回転) を、可視性の向上には Image Enhancement (画像処理) を使用します。
-
使用可能なカメラ: デジタルカメラ、フィルム用カメラ、ビデオカメラからの画像を使用できます。Automatic Camera Orientation 機能により、撮影時のカメラの位置を測定できます。1 つのプロジェクトで複数の異なるカメラを使用できます。
-
キャリブレーション: カメラの焦点距離、主点、アスペクト比、レンズの歪みなどを正確に計測します。
-
フォトプロジェクション 3D データを写真に投影してプロジェクトのクオリティを確認します。
-
カスタマイズ可能なインターフェイス: PhotoModeler 画面のレイアウトや外観をコントロールします。ツールバーやショートカット キー、および 3D オブジェクト、プロジェクション、3D ビューアーなどの色がカスタマイズできます。
- SmartMatch: 自動フィーチャー検出とマッチング機能で、低密度のポイント クラウドを生成し、写真の向きを調整します。
- DSM: レーザー、投影ライト、またはターゲットを使用することなく、写真のテクスチャーオブジェクトの高密度ポイント クラウドや細密な三角サーフェスを生成します。
- Motion: 時間の経過に伴うデータの変更を追跡します。
PhotoModeler Premium は、ゲームや映画のバックプレート マッチングに使用される Idealize 機能も提供しています。
システム要件
PhotoModeler Premium は、次の OS でサポートされています。
- Windows 11
- Windows 10
- Windows 8
- Windows 7
最低システム要件
PhotoModeler Premium の最低システム要件 (SmartMatch や 高密度のモデリング プロジェクトの場合) は、以下のとおりです。
- 高速の Intel または AMD プロセッサー
- 16 GB RAM (RAM の容量が大きいほど望ましく、32 - 64 GB とされている場合もあります)
- ハードディスクの空き領域: 20 GB
- 新しめのモニター
- ビデオ チュートリアル用のサウンド ハードウェア
*独自のモデルを作成するには、デジタル カメラなど画像をキャプチャする手段が必要です。
推奨システム要件
PhotoModeler の使用における最適なマシン構成およびハードウェア要件は、使用するソフトウェアのバージョンと、実行するプロジェクトの種類によって異なります。
航空写真を使ったプロジェクトを含む、PhotoModeler Premium の DSM、SmartMatch を使ったプロジェクトでは、ハードウェアに負担がかかる場合があります。大量の RAM
にアクセスするには、64 ビット バージョンの Windows OS が必要です。比較的解像度の高い画像や、多数の写真を使用する場合には、Intel i7 や i9 (または AMD Ryzen 9) などのより高速な CPU を使用することにより、処理時間を削減できます。また、高速ディスクや SSD の使用は、大容量の画像データ転送時に役立ちます。
インポートできるファイル形式
PhotoModeler Premium では、次のファイル形式の画像がインポートできます。
- JPEG (.jpg)
- Tiff (.tif)
- Windows BMP (.bmp)
- PC Paintbrush (.pcx)
- Targa (.tga)
- Portable Network Graphics (.png)
- Pict (.pct)
- Photoshop (.psd)
- Portable Pixmap (.ppm)
- Macintosh Paint (.mac)
- EA Interchange File Format (.iff)
- CALS Raster (.cal)
- PhotoCD (.pcd)
- Silicon Graphics Image (.sgi)
- Silicon Graphics RGB (.rgb)
- Jpeg2000 (.jp2/.jpx)
- MS HDphoto (.hpd/.wdp)
また、PhotoModeler Premium では、次のファイル形式の動画がインポートできます。
- MOV
- MP4 (mpeg 4)
- AVI
- WMV
- 3GP
- MPEG
- 上記のいずれかを読み込む機能は、ビデオのエンコード方法と、コンピュータに一致するコーデックがあるかどうかによって異なります。 PhotoModeler には、mp4 や mov によく使われる H.264 コーデックが含まれています。
また、(コントロール ポイント、座標系の変換、透視モデルのマッチングなどに使用される) 次の 3D ファイル形式をインポートできます。
- DXF
- Wavefront OBJ
- 3D Studio
- Raw Text file
- CSV
さらに、次の 3D ポイントクラウドのファイル形式をインポートできます。
- LAS
- STL
- OBJ
- PLY
- BYU
- FACET
- DAT
- TXT
エクスポートできるファイル形式
PhotoModeler、および PhotoModeler Premium では、3D モデルのデータを次のファイル形式でエクスポートできます。
拡張子
|
ファイルの種類
|
写真テクスチャのサポート
|
3ds |
3D Studio |
|
3dm |
Rhino |
|
csv |
Comma Separated Values |
|
dxf |
2D & 3D DXF |
|
fbx |
Filmbox |
|
igs |
IGES |
|
kml |
Google Earth |
|
kmz |
Google Earth |
|
las |
ASPRS LAS |
† |
ma |
Maya スクリプト |
|
ms |
3D Studio Max スクリプト |
|
obj |
Wavefront |
|
pts |
PTS - XYZ スキャン データ |
|
stl |
Stereo-lithography |
|
svg |
Scalable Vector Graphics - 2D |
|
txt |
RAW XYZ 座標 |
† |
wrl |
VRML 1 & 2 |
|
PhotoModeler Premium では、PhotoModeler Standard で可能なエクスポートに加え、これらのメッシュ固有の形式でポイント クラウドやメッシュ データをエクスポートできます。
拡張子
|
ファイルの種類
|
サポートされているエクスポートの種類
|
byu |
Brigham Young |
三角メッシュ |
facet |
FACET |
三角メッシュ |
iv |
Inventor |
ポイント クラウド、三角メッシュ |
ply |
Polygon |
三角メッシュ |
stl |
Stereo-lithography |
三角メッシュ |
txt |
RAW ポイント クラウド xyz |
ポイント クラウド† |
[その他のファイルのエクスポート]
アニメーション
PhotoModeler では、3D ビューのアニメーション ビデオを作成できます。これらの動画は、GIF または AVI ファイルとしてエクスポートでき、さらに YouTube に直接アップロードすることもできます。
オルソ画像
PhotoModeler では、オルソ画像 (形状や射影ひずみを除去するために再マッピングされた写真) を作成し、エクスポートできます。これらの写真は、jpg や tif、bmp、pcx、tga、png、pct、psd、iff、cal、sgi、rgb
などのファイル形式でエクスポート可能です。
表
さまざまな数値およびテキスト データ (写真、ポイント、線、カーブ、サーフェスなど) の表もスペース区切り、タブ区切り、またはコンマ区切りテキスト ファイル (txt、csv) としてエクスポートできます。
PDF
内部プロジェクトのドキュメントやクライアントとの共有のため、さまざまな設定オプションを備えた PDF レポートを生成できます。※ この機能は PhotoModeler Premium のみで提供されています。
API/プログラミング
Windows の標準 DDE インターフェイスを介して、外部アプリケーションから PhotoModeler にアクセスできます。DDE インターフェイスは、プログラムの制御、データのインポート/エクスポート機能の両方を提供します。詳細は、ヘルプ
ファイルをご参照ください。
※ PhotoModeler Premium では、PhotoModeler Standard で可能なエクスポートに加え、これらのメッシュ固有の形式でポイント クラウドやメッシュ データをエクスポートできます。
※ すべてのファイル形式が PhotoModeler のすべてのエンティティ タイプをサポートしているわけではありません。
† ポイント形式の写真テクスチャは、元の写真からの各ポイントの RGB カラー モデルとしてエクスポートできます。