並行動画解析パイプラインの最適化サンプル


この記事は、GitHub* に公開されている「Concurrent Video Analytic Pipeline Optimzation Sample」の日本語参考訳です。


製品要件に応じて、インテルの統合 GPU ベースのビデオコーデック、後処理、推論において最高のパフォーマンスを達成するため、ユーザーが設定ファイルを利用して並行ビデオ解析の基本ワークロードを素早く設定および調整できるように支援します。サンプル・アプリケーション video_e2e_sample は、ランタイム・パフォーマンスの評価や、基本ビデオ・ワークロードの問題をデバッグする際のリファレンスとして使用できます。

代表的なワークロード

サンプル par ファイルは、par_file ディレクトリーにあります。これらは、インテル® Core™ i7-8559U プロセッサー上で検証されています。ほかのプラットフォームではパフォーマンスが異なる可能性があります。

  • 16 x 1080p H264 のデコード、スケーリング、顔検出推論、推論結果のレンダリング、合成、合成結果のローカル H264 ファイルへの保存、および表示
  • 4 x 1080p H264 のデコード、スケーリング、人体姿勢推定推論、推論結果のレンダリング、合成、および表示
  • 4 x 1080p H264 のデコード、スケーリング、車両および車両属性検出推論、推論結果のレンダリング、合成、および表示
  • 16 x 1080p RTSP H264 のストリームデコード、スケーリング、顔検出推論、推論結果のレンダリング、合成、および表示
  • 16 x 1080p H264 のデコード、スケーリング、顔検出推論、推論結果のレンダリング、合成、および表示。プラス 16 x 1080p H264 のデコード、合成、およびセカンド・ディスプレイへの表示。

必要なツール

サンプル・アプリケーションを実行するには、インテル® メディア SDK (英語)、インテル® ディストリビューションの OpenVINO™ ツールキット (英語)、および FFmpeg (英語) が必要です。

FAQ

FAQ (英語) を参照してください。

ライセンス

サンプル・アプリケーションは、MIT ライセンスの下に提供されます。詳細は、LICENSE (英語) を参照してください。

貢献方法

詳細は、CONTRIBUTING (英語) を参照してください。ご協力に感謝します。

ドキュメント

ユーザーガイド (英語) を参照してください。

システム要件

オペレーティング・システム:

  • Ubuntu* 18.04.02

ソフトウェア:

ハードウェア:

  • インテル® メディア SDK 20.1.1 とインテル® ディストリビューションの OpenVINO™ ツールキット 2020.3 がサポートするインテル® プラットフォーム。
  • インテル® メディア SDK では、主にバックエンド・ドライバーがプラットフォーム依存です。詳細は、https://github.com/intel/media-driver (英語) を参照してください。
  • インテル® ディストリビューションの OpenVINO™ ツールキットについては、https://software.intel.com/en-us/openvino-toolkit/documentation/system-requirements (英語) を参照してください。

ビルド方法

build_and_install.sh を実行して、必要なソフトウェア・パッケージをインストールして video_e2e_sample サンプル・アプリケーションをビルドします。

詳細は、ユーザーガイド (英語) の「Installation Guide」を参照してください。

ビルド手順

次の git コマンドでソースを入手します。

git clone https://github.com/intel-iot-devkit/concurrent-video-analytic-pipeline-optimization-sample-l.git cva_sample 
cd cva_sample 
./build_and_install.sh

このスクリプトは、apt install コマンドを実行して必要なソフトウェア・パッケージをインストールします。そのため、sudo パスワードの入力を求められます。パスワードを入力すると、libvalibva-utilmedia-driver、およびインテル® メディア SDK のソースコードがダウンロードされ、これらのライブラリーがインストールされます。回線速度にもよりますが、処理には 10 ~ 20 分程度かかります。

スクリプトが完了すると、./bin 以下に video_e2e_sample サンプル・アプリケーションが配置されます。サンプル・アプリケーションの実行方法の詳細は、ユーザーガイドの「Run sample application」を参照してください。

既知の制限

サンプル・アプリケーションは、インテル® Core™ i7-6770HQ プロセッサー (開発コード名 Skylake)、インテル® Core™ i7-8559U/i7-8700 プロセッサー (開発コード名 Coffee Lake)、およびインテル® Core™ i7-8665UE プロセッサー (開発コード名 Whiskey Lake) で検証されています。