インテル® MPI ライブラリーは、ハイパフォーマンスな MPI-3.1 規格を複数のファブリックに実装することにより、インテル® アーキテクチャー・ベースのクラスターでアプリケーションのパフォーマンスを向上させます。インターコネクトを変更したり、新しいインターコネクトにアップグレードした場合でも、ソフトウェアや動作環境を変更することなく、パフォーマンスを素早く最大限に引き出すことができます。
ハイパフォーマンスな MPI メッセージ・ライブラリーを使用することで、実行時にユーザーによって選択される複数のクラスター・インターコネクトで実行可能なアプリケーションを開発することができます。インテルでは、インテル® MPI ライブラリーで開発された製品用に無償のランタイム環境も提供しています。利用者の規模を選ばず、エンタープライズ、各部門やグループ、個人向けのいずれにおいても、ハイパフォーマンス・コンピューティングでパフォーマンス向上を支援します。
詳細・新機能 技術情報開発者がフローグラフ・アプリケーションを作成およびチューニングするのを支援します。これは、次の 2 つの方法で行われます
インテル® oneTBB によるフローグラフ・アプリケーションの実行トレースを収集し、可視化する機能 Flow Graph Designer を提供します。Flow Graph Designer により、開発者はノードの実行時間のタイムラインと相互に作用するグラフのトポロジーを検索することができ、そのグラフのノードに関する重要な統計情報を得ることができます。
インテル® oneTBB のフローグラフのダイアグラムを可視化し、将来の開発における出発点となる C++ スタブを作成します。
Flow Graph Designer ツールの詳細とダウンロードについては、 Flow Graph Designer の記事 (英語) をご覧ください。
インテル® MPI ライブラリーは単体で販売されておりません。以下製品に同梱されます。
主に以下の変更・機能が追加されました。
詳細は、リリースノートおよび
インテル社公開の情報を参照ください。
マルチコア・プラットフォームの共有メモリーパスの最適化により、通信スループットの向上と低レイテンシーを提供します。ネイティブ InfiniBand* インターフェイス (OFED* verb) による低レイテンシーもサポートします。
また、マルチレール機能による高帯域幅、プロセス間通信の向上、TMI (Tag Matching Interface) のサポートによるインテル® True Scale、Qlogic* PSM* および Myricom* MX* インターコネクト・パフォーマンスの向上を実現します。
ハイパフォーマンスな MPI-3 規格バージョン 3.1 を複数のファブリックに実装することにより、インテル® MPI ライブラリー for Windows*/Linux* は、IA ベースのクラスター上でアプリケーションのパフォーマンスを向上させます。
インテル® MPI ライブラリーでは、インターコネクトを変更したり、アップグレードした場合でも、ソフトウェアや動作環境に大幅な変更を加えることなく、パフォーマンスを素早く最大限に引き出せます。インテルでは、インテル® MPI ライブラリーで開発された製品用に無償のランタイム環境も提供しています。
スレッドの安全性により、マルチコアおよびメニーコアのインテル® プロセッサー上で最適なパフォーマンスを実現でき、ハイブリッド・マルチスレッド MPI アプリケーションをトレースすることが可能になります。mpiexec.hydra プロセス管理により、起動時のスケーラビリティーを向上します。
TCP ソケット、共有メモリー、または InfiniBand* などの多数の RDMA (Remote Direct Memory Access) ベースのインターコネクトのいずれかを実行しなければならない場合でも、インテル® MPI ライブラリーは、DAPL* (Direct Access Programming Library) や OFA* (Open Fabrics Association) を利用して高速なインターコネクトを実現する一般的な複数のファブリック・レイヤーを提供することで、すべての構成をカバーします。実行時にユーザーがどのネットワークを選択しても、効率良く実行できる、ファブリックに依存しない MPI コードを開発できます。
インテル® MPI ライブラリーは、必要な場合のみ動的に接続を確立し、メモリー・フットプリントを削減します。また、利用できるトランスポートの中から最も高速なものを自動で選択します。必要なメモリー空間のみを割り当てる 2 段階からなる通信バッファーの拡大機能を含むいくつかの手法により、メモリー使用量を抑えます。
メッセージ・パッシング・インターフェイスの今後の進化は、MPI-3.1 標準のリリースが鍵となります。リモート・メモリーアクセス (RMA) の片方向通信、非ブロッキング集約操作の追加、そして 2GB 以上の大規模数のメッセージの劇的な変更により、使いやすさとパフォーマンスが向上します。これらは、インテル ® MPI ライブラリーでサポートされています。
インテル® MPI ライブラリーは、既存の MPI-1.x および MPI-2.x アプリケーションとのバイナリー互換性を提供します。開発者が、新しい MPI 標準へ移行する準備ができていなくても、再コンパイルすることなく、最新のインテル® MPI ライブラリーによるパフォーマンス向上を実現できます。さらに、インテル® MPI ライブラリーは、MPICH ABI 互換性の先駆けであり、任意の MPICH でコンパイルされたコードもインテルのランタイムを使用することができます。
Hydra プロセス管理の下、オペレーティング・システムが混在するクラスター (Windows* と Linux*) 環境で単一の MPI ジョブを実行できます。この新しい機能により、ジョブ展開の柔軟性が高まります。
インテル® MPI ライブラリーを使うことをで、以前のインテル® プロセッサーおよび互換プロセッサーとの互換性を保ちながら、最新のインテル® Xeon® プロセッサー、インテル® Xeon Phi™ プロセッサー で向上したパフォーマンスを発揮することができます。インテル® AVX2、インテル® TSX、FMA3 およびインテル® AVX-512 もサポートします。
プロセッサー |
次のインテル® 64 アーキテクチャーに基づくシステムをサポートしています。
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アクセラレーター |
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ドライバーおよびライブラリー |
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オペレーティング・システム |
Windows*
Linux*
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サポートするコンパイラーと開発環境 |
Windows* (SDK のみ)
Linux*
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言語 |
C/C++、Fortran |
デバッガー (Linux* のみ) |
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バッチシステム |
Windows*
Linux*
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ファブリック・ソフトウェア |
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クラスター・ファイル・システム (Linux*) |
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RAM |
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ディスク空き容量 |
1GB |
Linux* オペレーティング・システム向けの汎用 GPU (GPGPU) ドライバーのインストールにつきましては、インストール・ガイド (英語) からご利用中のデバイスに適した手順をご確認ください。
2020年 12月 9日、インテル® MPI ライブラリー 2021 が同梱されるインテル® oneAPI 2021 の販売を開始しました。
過去に製品をご購入いただき、現在有効なサポートサービスをお持ちのお客様は、すぐにバージョン 2021 を無料でダウンロードしてご利用いただけます。
2019年 12月 18日、インテル® Parallel Studio XE 2020 を販売開始しました。
インテル Parallel Studio XE 2020 初期リリースの時点では、インテル MPI ライブラリーの最新バージョンは 2019 update 6 となります。サポートサービスの有効期間中に後継となる新バージョンがリリースされた場合、その新バージョンも無料でダウンロードし、利用いただけます。
2018年 9月 13日、インテル® MPI ライブラリー 2019 を販売開始しました。
過去に製品をご購入いただき、現在有効なサポートサービスをお持ちのお客様は、すぐにバージョン 2019 を無料でダウンロードしてご利用いただけます。
インテル® MPI ライブラリーには開発者ライセンスとランタイムライセンスがあります。インテル® MPI ライブラリー・ベースのアプリケーションのユーザーが、アプリケーションを再リンクしてユーザーが作成したサブルーチンを追加する場合、同じマシンに 2 つのライセンス (開発者およびランタイム) が必要です。ユーザーが MPI コードを実際に記述する (MPI_* 関数を直接呼び出す) 場合、開発者ライセンスが必要です。 ランタイムライセンスには、インテル® MPI ライブラリー・ベースのアプリケーションを実行するために必要なものがすべて含まれています。ライセンスは無料で、ライセンスの期限はありません。開発者ライセンスには、アプリケーションをビルドおよび実行するために必要なものがすべて含まれています。ライセンスは有料で、ライセンスの期限はありません。インテル® MPI ライブラリー・ベースのアプリケーションを実行するために必要なコンポーネントを無料で再配布できます。
いいえ。ISV がインテル® MPI ライブラリーを製品とともに出荷する場合、現在は 3 つの異なるモデルがあります。
インテル® MPI ライブラリーは、単体製品またはインテル® Parallel Studio XE Cluster Edition
製品のコンポーネントとしてご購入いただけます。
無償評価版は、
こちらのページからご登録いただけます。製品名にて、インテル® Parallel Studio XE 製品をお選びください。
製品をご購入後は、 インテル® ソフトウェア開発製品レジストレーション・センターからインテル® MPI ライブラリー for Linux* またはインテル® MPI ライブラリー for Windows® のパッケージを入手できます。
はい。インテル® MPI ライブラリー for Windows® を利用できます。
インテル® MPI ライブラリー・ランタイム環境は以下リンクから申し込むことで、無償にてダウンロードいただけます。
申し込み後は、 インテル® レジストレーション・センターからランタイム環境のダウンロードが可能です。
インテル® レジストレーション・センターで操作します。
操作手順やよくあるご質問、トラブルシューティングは、インテル® レジストレーション・センター操作マニュアルを参照ください。
最新版、または旧バージョンのダウンロードは、インテル® レジストレーション・センターで行います。
詳細は以下ページを参照ください。