旧製品から後継製品への移行

本ページでは、サポートが終了したインテル® ソフトウェア開発ツールの情報を掲載しています。お使いのソフトウェア製品に当てはまる内容を良くお読みになり、今後の対応をご判断ください。

概要

新しいインテル® ソフトウェア開発ツールは、新しい世代のインテルのアーキテクチャーや OS バージョン、フレームワークなどのサポートを追加する一方で、さまざまな理由から一部のツールや機能のサポートを終了します。サポートを終了したツールや機能には、以降の新しいバージョンや関連情報が提供されません。

サポートの終了を予告する非推奨や終了予定の通知は、新しいバージョンがリリースされるたびに更新される「リリースノート」へ記載されます (英語原文では deprecated、deprecation、discontinued などと記載されます)。製品ドキュメント・ページの各リンクよりご確認ください。一般に、英語原文がより新しい情報を提供します。

サポートを終了した製品または機能の一覧

インテル® Fortran コンパイラー・クラシック (ifort)

機能の概要 : プログラミング言語 Fortran を取り扱う、インテルによる過去のコンパイラー実装です。コンパイラーのコマンド名から ifort とも呼ばれます。

最終バージョン : このツールの最終バージョンは 2021.13 です。このバージョンはインテル® HPC ツールキット 2024.2 のインストール内容に含まれており、2024年6月にリリースされました。

後継または代替 : プログラミング言語 Fortran のコンパイラーとして、インテルは後継である「インテル® Fortran コンパイラー (ifx)」を開発し、提供およびサポートを行っています。この新しい Fortran コンパイラーは、インテル® HPC ツールキットのインストール内容に含まれており、追加費用なく、すぐにご利用になれます。

「インテル® Fortran コンパイラー (ifx)」のご利用については、以下いずれかの有償サポート製品により優先サポートを受けることができます。

  • インテル® Fortran コンパイラー向けサポートサービス
  • インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット (シングルノード)
  • インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット (マルチノード)

インテル® Fortran コンパイラー・クラシック (ifort) サポート終了に関する参考資料

インテル® C++ コンパイラー・クラシック (icc/icpc)

機能の概要 : プログラミング言語 C および C++ を取り扱う、インテルによる過去のコンパイラー実装です。コンパイラーのコマンド名から icc とも呼ばれます。

最終バージョン : このツールの最終バージョンは 2021.10 です。このバージョンはインテル® HPC ツールキット 2023.2 のインストール内容に含まれており、2023年7月にリリースされました。

後継または代替 : プログラミング言語 C および C++ のコンパイラーとして、インテルは後継である「インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラー (icx/icpx)」を開発し、提供およびサポートを行っています。この新しい C/C++ コンパイラーは、インテル® oneAPI ベース・ツールキットのインストール内容に含まれており、追加費用なく、すぐにご利用になれます。

「インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラー (icx/icpx)」のご利用については、以下いずれかの有償サポート製品により優先サポートを受けることができます。

  • インテル® oneAPI ベース・ツールキット
  • インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット (シングルノード)
  • インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット (マルチノード)

インテル® C++ コンパイラー・クラシック (icc/icpc) サポート終了に関する参考資料

32 ビットのアプリケーション開発

機能の概要 : 64 ビット OS 上での 32 ビット・プログラムへのコンパイル機能、および 32 ビット対応ライブラリーの提供です。IA-32 (ia32)、Win32、x86 などのキーワードで 64 ビット・プログラム向けの機能と区別されます。

最終バージョン : この機能が提供された最終バージョンは、インテル® oneAPI ベース・ツールキット 2024.2 です。このバージョンは 2024年8月にリリースされました。

なお、Windows* 向けのインテル® IPP、インテル® oneMKL を用いる 32 ビットのアプリケーション開発には、同じバージョンのインテル® oneAPI ベース・ツールキット 32 ビット・パッケージを追加でインストールする必要があります。

後継または代替 : 引き続きインテル® ソフトウェア開発ツールを利用する場合は、64 ビット・プログラムに移行してください。インテル® ソフトウェア開発ツールのバージョン 2025.0 以降では、64 ビット・プログラム向けの機能のみをサポートします。

macOS 向けのコンパイラーとライブラリー

機能の概要 : インテルのプロセッサーを搭載した Mac* コンピューター (2021年頃まで) 向けの C/C++、Fortran コンパイラーとライブラリーの提供です。

最終バージョン : この機能が提供された最終バージョンは、インテル® oneAPI ベース・ツールキットおよびインテル® HPC ツールキット 2023.2 です。このバージョンは 2023年7月にリリースされました。

後継または代替 : 新しい Mac* コンピューターをサポートする、ほかの開発ツールをお探しください。近年の Mac* コンピューターの CPU である Apple* シリコンは、インテル® ソフトウェア開発ツールではサポートされません。

インテル® oneAPI ビデオ・プロセシング・ライブラリー (インテル® oneVPL)

機能の概要 : インテルのプロセッサー統合グラフィックス、およびインテルのディスクリート・グラフィックスに搭載されているビデオコーデック向けハードウェア機能を利用するための API ライブラリーです。インテル® oneAPI ベース・ツールキットの一部として提供されていました。

最終バージョン : このライブラリーの最終バージョンは 2023.1 で、単独のアップデートとして 2023年3月にリリースされました。

後継または代替 : インテルのオープンソース・ソフトウェアの 1 つ、インテル® ビデオ・プロセシング・ライブラリー (インテル® VPL) として API ライブラリーの提供と開発が継続されています。詳細は、インテルのウェブページ (英語) よりご確認ください。

インテル® Inspector

機能の概要 : プログラム実行時に発生する可能性のあるメモリーエラーまたはスレッドエラーを検出するためのツールです。インテル® HPC ツールキットの一部として提供されていました。

最終バージョン : このツールの最終バージョンは 2024.2 で、単独のアップデートとして 2024年6月にリリースされました。

後継または代替 : インテル® Inspector 製品終息 (EOL) のご案内をご覧ください。

インテル® Trace Analyzer & Collector

機能の概要 : クラスターシステム上で動作する、主に MPI を用いるマルチプロセス・プログラムをトレースし、パフォーマンスの不均衡や通信の問題を特定するためのツールです。インテル® HPC ツールキットの一部として提供されていました。

最終バージョン : このツールの最終バージョンは 2022.4 で、単独のアップデートとして 2024年11月にリリースされました。

後継または代替 : インテル® Trace Analyzer & Collector 製品終息 (EOL) のご案内をご覧ください。

インテル® Parallel Studio XE

機能の概要 : 2020年以前のインテル® ソフトウェア開発ツールの名称およびソフトウェア・スイート製品の 1 つです。HPC やエンタープライズ・アプリケーション開発向けに提供されていました。

最終バージョン : この製品の最終バージョンは 2020 update 4、コンパイラーごとのバージョン表示は 19.1 update 3 です。このバージョンは 2020年10月にリリースされました。

コンパイラーのバージョン表示については、次のインテルによる記事をご参照ください。
インテル® コンパイラーのバージョンとインテル® Parallel Studio XE (Composer / Professional / Cluster) Edition の update バージョンとの対応表 (英語)

後継または代替 : 新しいインテル® ソフトウェア開発ツール「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット」(最初の製品リリースであるバージョン 2021、2020年12月) によって置き換えられました。サポートサービスが有効であるインテル® Parallel Studio XE 製品のライセンスは、無償アップグレードによって関連するインテル® ソフトウェア開発ツールの有償サポート製品のライセンスへ移行できます。

インテル® ソフトウェア開発ツールへの無償アップグレードと、その際の変更点については、無償アップグレード: 共通事項および無償アップグレード: アップグレード元製品ごとの注意点の項目をご覧ください。

2023年3月31日を以って、インテル® Parallel Studio XE 製品ライセンスに対するサポートサービス更新用 (SSR) 製品およびアップグレード・プロモーション製品の販売を終了しました。

インテル® System Studio

機能の概要 : 2020年以前のインテル® ソフトウェア開発ツールの名称およびソフトウェア・スイート製品の 1 つです。組込み機器や IoT 関連のソフトウェア開発向けに提供されていました。

最終バージョン : この製品の最終バージョンは 2020 update 3 です。このバージョンは 2020年10月にリリースされました。

後継または代替 : 新しいインテル® ソフトウェア開発ツール「インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット」(最初の製品リリースであるバージョン 2021、2020年12月) によって置き換えられました。ただし、ハードウェア・インターフェイスを用いるインテル® System Debugger の提供は、Intel Corporation (インテル) との CNDA 締結を前提とする Intel® System Bring-up Toolkit (英語) に移行されました。

2022年12月9日を以って、インテル® System Studio 製品ライセンスに対するサポートサービス更新用 (SSR) 製品の販売を終了しました。

インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット

機能の概要 : インテル® System Studio の後継である、固有のコンポーネントを含むソフトウェア・ツールキットおよび対応する有償サポート製品です。

最終バージョン : このツールキットの最終バージョンは 2023.2 です。このバージョンは 2023年7月にリリースされました。

後継または代替 : 「インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット」固有のコンポーネントについて後継はありません。サポートの終了により「インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット」の有償サポートを提供するライセンスは、「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット (シングルノード)」有償サポート製品のライセンスに置き換えられました。

2023年11月7日を以って、「インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット」有償サポート製品の販売を終了しました。

インテル® oneAPI ベース & レンダリング・ツールキット

機能の概要 : 写実的なレンダリングやデータ可視化のアプリケーションを開発するために役立つ、固有のコンポーネントを含むソフトウェア・ツールキットおよび対応する有償サポート製品です。

最終バージョン : このツールキットの最終バージョンは 2024.1 です。このバージョンは 2024年3月にリリースされました。

後継または代替 : 「インテル® oneAPI ベース & レンダリング・ツールキット」固有のコンポーネントについては、すべてオープンソース・ソフトウェアであり、引き続き GitHub にホストされ、開発が行われています。詳細は、インテルのウェブページ (英語) よりご確認ください。

2024年6月9日を以って、「インテル® oneAPI ベース & レンダリング・ツールキット」有償サポート製品の販売を終了しました。

概要および適用方法

インテル® レジストレーション・センターから提供される最新のソフトウェアについて、メジャー・バージョンアップにより従来と異なるパッケージ構成に変更される際には、それらを使用可能にするための無償アップグレードが選択できるようになります。

無償アップグレードは適用手続きを行う必要があります。無償アップグレードを適用すると、ライセンスのシリアル番号 (XXXX-XXXXXXXX) は新しいライセンスを示すシリアル番号で置き換えられ、対応する新しいインテル® ソフトウェア開発ツールを使用できるようになります。

適用期限

無償アップグレードを適用する場合は、各ライセンスのサポートサービスの期限までに適用してください。

適用後のサポートサービス期間

アップグレード元ライセンスのサポートサービス期間が引き継がれます。以後のサポートサービス更新は、新しいインテル® ソフトウェア開発ツールの SSR (期限内更新用) 製品を購入することで行います。

無償アップグレード適用後の、アップグレード以前のソフトウェアについて

ダウンロード済みのオフライン・インストーラーや、インストール済みのインテル® Parallel Studio XE またはインテル® System Studio の各ソフトウェアは、ライセンスファイルを用いることで新たにインストールしたり、引き続き使用したりすることができます。

ただし、インテル® Parallel Studio XE およびインテル® System Studio は、サポートが終了したソフトウェアです。オンライン・インストーラーまたはオンライン・アクティベーションは機能しません。また、それらのオフライン・インストーラーを新たに受け取ることはできません。

  • 「インテル® Parallel Studio XE 2020」の次のバージョンは、「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット 2021」です。
  • 「インテル® System Studio 2020」の次のバージョンは、「インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット 2021」です。
  • 2021年以降のすべての更新 (新しい動作環境、不具合対応、機能の追加や向上など) は、インテル® ソフトウェア開発ツールのバージョンアップによってのみ提供されています。

インテル® ソフトウェア開発ツールの変更点

  • 新しい EULA (使用許諾) が適用されます。
    詳細はインテルのウェブページに掲載される使用許諾/EULA (英語) を参照してください。

  • 開発者数サポートのライセンス形態へ変更されます。

    • 特定ユーザーライセンスは「特定ユーザー」に対応します。
    • 「Floating 2-pack」ライセンスは「2 コンカレント・ユーザー」に対応します。
    • 「Floating 5-pack」ライセンスは「5 コンカレント・ユーザー」に対応します。
    • アップグレード後も、既設のライセンスサーバーはインテル® Parallel Studio XE またはインテル® System Studio 向けに引き続き機能しますが、それらの移設はできなくなります。
    • アップグレード後のライセンスは、ライセンスサーバーの設定および登録を必要としません。発行できるライセンスファイルは、インテル® Parallel Studio XE またはインテル® System Studio を、コンピューターおよび OS を問わず、オフラインでアクティベートできます。
  • 各コンポーネントでサポートされるすべての OS 向けのソフトウェアがダウンロード可能となります。
    インテル® ソフトウェア開発ツールに含まれるソフトウェア・コンポーネントの一覧は、こちらをご参照ください。

  • すべての新しいインテル® ソフトウェア開発ツールは、ライセンス情報無しにすべての機能が恒久的に動作します。

  • 「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット」では、ターゲット・プラットフォームとしてサポートされるメモリーシステムの種類により、マルチノードとシングルノードの 2 つの製品があります。分散メモリーシステム向けにアプリケーションを開発される場合には、マルチノード製品への特別アップグレードをご検討ください。

    以下のような状況についてサポートを受けるには、マルチノード製品が必要となります。

    「コンピューター Dev で開発したあるプログラムを、コンピューター A とコンピューター B にコピーしました。そのプログラムは A または B のどちらかのみで実行すると、問題なく動作します。しかし、A と B の双方を使用するようにそのプログラムを実行すると、問題が発生します。どうすればよいでしょうか。」

  • インテルの方針により、今後のリリースにおいて「日本語版」コンパイラーの提供予定はありません。

  • Windows* でお使いの場合、Microsoft* Visual Studio* への統合機能が上書きされます。新しいインテル® ソフトウェア開発ツールについてインストールを始める前に、これまでのバージョンのインテル® コンパイラーをすべてアンインストールすることを推奨します。

  • サポートサービス更新用 (SSR) 製品の価格は、アップグレード以前 (前年) と異なります。あらかじめご了承ください。

インテル® Parallel Studio XE

  • Cluster Edition for (Windows/Linux)

    • アップグレード先は「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット (マルチノード)」です。
  • Professional Edition for (Fortran & C++/C++/Fortran) (Windows/Linux)

    • アップグレード先は「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット (シングルノード)」です。
  • Composer Edition for Fortran (Windows/Linux)

    • アップグレード先は「インテル® Fortran コンパイラー向けサポートサービス」です。
    • アップグレード前の 1 回に限り、アップグレード・プロモーションで「インテル® Fortran コンパイラー向けサポートサービス」へ更新することもできます。
  • Composer Edition for (Fortran & C++/C++) (Windows/Linux) 、および Composer Edition for (C++/Fortran) macOS

    • アップグレード先は「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット (シングルノード)」です。
    • これまで複数のプログラミング言語や OS 対応のためにいくつかのライセンスをお持ちであった場合は、サポートサービスを更新するライセンスを減らすことも可能です。

    • インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキットの macOS* 版は、インテルのプロセッサーを搭載する Mac* コンピューターのみをサポートしていました。インテルの方針により、バージョン 2024 以降の macOS* 版コンパイラーは提供されません。

      参考: Apple シリコン搭載の Mac コンピュータ - Apple サポート

  • インテル® VTune™ プロファイラー

  • インテル® MPI ライブラリー for (Windows/Linux)

インテル® System Studio およびインテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット

  • インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット

    • 2023年11月21日を以って、「インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット」のサポートは終了し、サポートサービスが有効なライセンスは「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット (シングルノード)」へ自動的にアップグレードされました。
  • Ultimate Edition for (Windows/Linux)

    • アップグレード先は「インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット」です。
    • 「インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット」では「インテル® System Debugger」は同梱されません。「インテル® System Debugger」の今後のバージョンは Intel Corporation との CNDA 締結を前提とする Intel® System Bring-up Toolkit (英語) によってのみ提供されます。
  • Professional Edition / Composer Edition for (Windows/Linux)

    • アップグレード先は「インテル® oneAPI ベース & IoT ツールキット」です。

インテル® ソフトウェア開発ツールの移行について


いいえ。 お使いのコンピューターにインストールした、インテルによるコンパイラーやその他のすべてのツール、ライブラリーなどは、サポートの継続有無に関わらず、追加の費用なく使い続けることができます。

ただし、「インテル® Parallel Studio XE」製品は、インテルによるサポートが終了したソフトウェア (バージョン) とされました。オンライン・インストーラーまたはオンライン・アクティベーションはすでに機能しません。オフライン・インストーラーのダウンロード提供は終了しました。

関連 FAQ: No.03

「インテル® oneAPI ツールキット」は、これまでのインテルによるコンパイラー、ライブラリー、個々のツールを集約し、オープンな標準仕様と oneAPI 業界イニシアチブに基づいて発展させた新しい開発ツールスイートです。2020年12月に最初の製品バージョン 2021 が公開 (参照記事: 英語 | 日本語) され、また現在まで、性能と機能の向上、問題や不整合の修正を含む、継続的な開発を反映するバージョンアップが例年行われています。

特徴

  • 導入コストなし、ライセンス管理なし : すべての最新バージョンのソフトウェアを、一般公開されたインテルのウェブページ (英語) からダウンロードし、インストールして利用できます。そのためにいわゆる "オンライン・アクティベーション" や "ライセンスキー"、"ライセンス・マネージャー" は必要ありません。
  • 標準仕様に基づく、マルチアーキテクチャー開発 : C++ に基づくプログラミング言語 SYCL* の採用により、同じソースコードから CPU、GPU、FPGA など異なる複数のアクセラレーターを利用できるようになります。また C/C++、Fortran、OpenMP*、MPI、Python* といった既存の言語や方法、ライブラリーも拡張されています。
  • 最新のハードウェアへの対応 : インテルによる最新の CPU、GPU、FPGA 向けの開発に対応し、固有の機能を有効化したり、詳細な分析を可能としたりすることで、アプリケーションのパフォーマンス最大化に貢献します。

「インテル® Parallel Studio XE」製品の機能と担っていた役割は、この新しいインテル® ソフトウェア開発ツールへと引き継がれました。最新バージョンのソフトウェアを無償で一般公開し、より多くの開発者が最新技術を使えるようにする一方、インテルに優先サポートを求める開発者向けに有償のライセンス製品が提供されています。サポートサービス期間中である「インテル® Parallel Studio XE」製品のライセンスは、該当するインテル® ソフトウェア開発ツールの優先サポートが提供されるライセンスへと無償アップグレードさせることができます。

バージョン 2024 以降 : オープン仕様である oneAPI とその名称は、2023年9月に設立された Unified Acceleration (UXL) Foundation へ移管されました。これによって「インテル® oneAPI ツールキット」は、oneAPI 仕様を直接参照するソフトウェアのセット「インテル® oneAPI ベース・ツールキット」と、インテルによる Fortran コンパイラーなど oneAPI 仕様にないほかの部分とを区別するため、インテル® ソフトウェア開発ツールと呼ぶように変更されました。

関連 FAQ: No.04 No.05 No.10

「インテル® Parallel Studio XE」製品は、インテルによるサポートが終了したソフトウェア (バージョン) とされました。現在使っているコンピューターに何らかのアップデート (更新、アップグレード、その他の変更) があったとき、あるいはそれとは別のコンピューターが必要になったとき、新しいコンピューターで「インテル® Parallel Studio XE」製品をまた使えるかどうかは、ご自身で確認しなければなりません。

一般に、コンピューターやプロセッサー、OS (オペレーティング・システム) および各種ソフトウェア、さまざまな規格と仕様、セキュリティーの要件などは、問題点の修正または改良点を反映するため、それぞれの要素の提供元や管理者の方針により更新されます。しかし、提供元からの対応が終了したソフトウェア製品について、そのような新しい変更の影響が確認されることはありません。よって、ソフトウェア製品の公表時点では想定されなかった問題が生じることがあります。

また「インテル® Parallel Studio XE」製品における、個々の機能やサポートされていた環境は、新しいインテル® ソフトウェア開発ツールにおいて、変更ないし削除されることがあります。意図するとしないとに関わらず、将来的に移行が必要になったとき、より多くの事に対応したり、判断したりすることも必要になります。

インテル® ソフトウェア開発ツールの最新バージョンは、提供元であるインテルのウェブページよりダウンロードし、商用非商用を問わず、費用なしに使うことができるとされています。いわゆるライセンス料やサブスクリプション料と呼ばれる価格や設定はありません。ソフトウェア・ライセンスに関する詳細は、インストールする際に確認を促される使用許諾書 (License Agreement) をお読みください。

使用許諾書 (License Agreement) は、参考のため、次のインテルのウェブページ End User License Agreements (英語) から確認することもできます。最初に "oneAPI Licensing Overview" の確認を推奨します。

ただし、別途必要となるソフトウェアのライセンス (例えば、Windows* OS 自体や Microsoft* Visual Studio* など) や、ダウンロードのための通信料金、電気料金などについて、それらが必要になる場合は、ご自身で負担しなければなりません。

インテルによるインテル® ソフトウェア開発ツールに対するサポートには、公開の場であるコミュニティー・フォーラムによるもの、または個別および有償の優先サポートがあります。いずれかの有償サポート製品を購入することで、製品に応じた範囲で優先サポートを利用できます (※)。優先サポートには、必要に応じてソフトウェアの過去のバージョンをダウンロード提供することが含まれています。

※ インテル® ソフトウェア開発ツールについて、提供元であるインテルとの会話、ドキュメントの原本、ソフトウェアの表示言語は、すべて原則として英語です。日本国内における販売代理店であるエクセルソフト株式会社(販売代理店各社経由を含む)から購入した製品については、エクセルソフト株式会社を通じて日本語でお問い合わせを行えます。

参照ページ: サポートサービス

利用者向けライセンス情報の管理ウェブページ、インテル® レジストレーション・センターにおいて、使用登録しているお持ちのライセンス (「インテル® Parallel Studio XE」製品) に対して有効な無償アップグレード (Free Upgrade) が示されます。これを受け入れることに同意すると、ライセンス情報が新しいインテル® ソフトウェア開発ツールへと更新され、新しいシリアル番号が以前のものに代わって提供されます。

なお、この手続きにおいて、お使いのコンピューター、およびそれにインストールしたコンパイラーやその他のすべてのツール、ライブラリー (あるいは使っているのであれば、ライセンス・マネージャー) には、何も影響はありません。それらは引き続き、ご自身で管理することができます。

参照ページ: 無償アップグレードについて

利用者向けライセンス情報の管理ウェブページ、インテル® レジストレーション・センターにおいて、使用登録しているお持ちのライセンスの状況を確認できます。無償アップグレードの対象となるのは、確認時点で、サポートサービス期間内であるライセンスです。

なお、無償アップグレードの対象でない場合も、インテル® ソフトウェア開発ツールの最新バージョンを使うことはできます。

関連 FAQ: No.04

いいえ。 必要に応じて、引き続き使うことができます。

関連 FAQ: No.01 No.10 No.14

はい。 一般に、C/C++ や Fortran のソースコードは、新しいインテル® ソフトウェア開発ツールによるコンパイラーでコンパイルできます。ただし、一部のライブラリー呼び出し、特定のプラグマ (#pragma) やディレクティブ (!DIR$)、コンパイルオプションの指定によっては、ツールが警告や "認識できない" といった旨のエラーメッセージを出力することがあります。またソースコードの内で、プログラミング言語の仕様に照らして適切でない記述の解釈は、コンパイラーやそのバージョンによって異なる可能性があります。

コンパイル済みのライブラリーについては、一般に、それをコンパイルしたコンパイラーと同じか、より新しいバージョンのコンパイラーが生成したオブジェクト・ファイルや実行可能ファイルとリンクできます。すべてのインテルのコンパイラーは、サポートする OS の標準コンパイラー (Windows* における Microsoft* Visual C++、Linux* における GCC) と互換性のあるオブジェクト・ファイルや実行可能ファイルを生成するように設計されています。

なお、浮動小数点数演算の特性により、同じソースコードからコンパイルしても、そのプログラムの実行結果は、同じになる場合と、異なる場合とがあります。コンパイラーの変更を検討すること、例えば A 社のコンパイラーのバージョン X と、同じ A 社のコンパイラーのバージョン Y、または異なる B 社のコンパイラーのバージョン Z とを比較する際は、結果の一致のみで判断せず、その差分が許容範囲内であるかを考慮するようにしてください。実行結果の不一致は、言語標準への準拠、その他の互換性、一般的または固有の最適化、あるいは何らかの不具合の有無に関わらず生じる可能性があります。

関連 FAQ: No.11

「インテル® oneAPI ベース & HPC ツールキット」の有償サポート製品に基づいて、従来のコンパイラー仕様を踏襲する C/C++ コンパイラー「インテル® C++ コンパイラー・クラシック」(icc) および Fortran コンパイラー「インテル® Fortran コンパイラー・クラシック」(ifort) を取得することができます。ただし、それらの継続利用は推奨されません。

  • 「インテル® C++ コンパイラー・クラシック」(icc) はバージョン 2024 以降では提供されません。LLVM/Clang ベースの新しい C/C++ コンパイラー「インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラー」(icx) への移行が推奨されます。

参照ページ: インテル® oneAPI ポーティング・ガイド (icx) 日本語版

  • 「インテル® Fortran コンパイラー・クラシック」(ifort) はバージョン 2025 以降では提供されません。LLVM バックエンドによる新しい Fortran コンパイラー「インテル® Fortran コンパイラー」(ifx) への移行が推奨されます。

参照ページ: インテル® Fortran コンパイラー・クラシック (ifort) の計画されている最後のバージョン

「インテル® Parallel Studio XE」製品と、新しいインテル® ソフトウェア開発ツールとでは、OS バージョンや関連ソフトウェアの対応バージョンが大きく異なります。動作環境ページをご確認の上、ご判断ください。

Windows* で使うときの注意事項 : インテルのコンパイラーは、あらかじめ Microsoft* Visual Studio* (インストールの際に「C++ によるデスクトップ開発」ワークロードが有効にされた状態) のインストールを必要とします。新しいインテル® ソフトウェア開発ツールをインストールすると、過去のバージョンによる Microsoft* Visual Studio* 統合機能は上書きされます。また、システム環境変数 PATH の内容が追加され、ライブラリーの参照先と順序が変わることがあります。

既知の問題 : 以下に挙げるマイナーバージョンよりも新しい Microsoft* Visual Studio* がインストールされたことのあるコンピューターでは、すべての Microsoft* Visual Studio* をアンインストールしない限り、「インテル® Parallel Studio XE」製品および「インテル® oneAPI ツールキット」バージョン 2022.1.2 までのインストールおよびアンインストールは失敗します。このアンインストールの失敗は、より新しいインテル® ソフトウェア開発ツールのインストールも妨げます。

  • Microsoft* Visual Studio* 2022 バージョン 17.1 (Current チャネル) 以降 / 17.0.8 (LTSC 17.0 チャネル、2022年4月の更新プログラム) 以降
  • Microsoft* Visual Studio* 2019 バージョン 16.11.26 (2023年4月の更新プログラム) 以降
  • Microsoft* Visual Studio* 2017 バージョン 15.9.54 (2023年4月の更新プログラム) 以降

この状況から、新しいインテル® ソフトウェア開発ツールのインストールを行うための回避方法が、以下のインテルのウェブページにて公開されています。

参照ページ: Known Microsoft* Visual Studio* 2022 and oneAPI Toolkits Installation Issue (英語)

関連 FAQ: No.20

以下などをご参照ください。なお、インテル® ソフトウェア開発ツールはすべて英語製品です。各文書は参考訳であり、その原文は予告なく更新される可能性があります。原文と翻訳文の内容が異なる場合は原文を優先してください。

問題が生じたときには、エクセルソフト株式会社のウェブフォームより、テクニカルサポートへお問い合わせください。テクニカルサポートをご利用の際は、お持ちの有償サポート製品のライセンスを特定する情報 (シリアル番号) をお知らせいただく必要があります。

参考資料

いいえ。 「インテル® Parallel Studio XE」製品のライセンスを新たに取得することはできません。

「インテル® Parallel Studio XE」製品に関するソフトウェア・インストーラーのダウンロード提供は終了しました。過去にダウンロードしたオフライン・インストーラーとライセンスファイル (*.lic) を保存していないかご確認ください。

参照ページ: サポートサービス: サポート対象のバージョンについて

Windows* における既知の問題

以下に挙げるマイナーバージョンよりも新しい Microsoft* Visual Studio* (更新プログラムを含む) がインストールされたコンピューターでは、「インテル® Parallel Studio XE」製品のインストーラー (インストール時、アンインストール時を問わず) は、スプラッシュ・スクリーンの表示後に強制終了され、機能しません。

  • Microsoft* Visual Studio* 2022 バージョン 17.1 (Current チャネル) 以降 / 17.0.8 (LTSC 17.0 チャネル、2022年4月の更新プログラム) 以降
  • Microsoft* Visual Studio* 2019 バージョン 16.11.26 (2023年4月の更新プログラム) 以降
  • Microsoft* Visual Studio* 2017 バージョン 15.9.54 (2023年4月の更新プログラム) 以降

Microsoft* Visual Studio* は、その開発元である Microsoft の方針によって、より短い間隔でバージョンアップが行われています。インテルにより検証が行われたバージョンの組み合わせは、以下のインテルのウェブページをご参照ください。

参照ページ: Intel® Compilers Compatibility with Microsoft* Visual Studio* and Xcode* (英語)

関連 FAQ: No.04 No.10 No.20

はい。 サポートサービスの満了日まで、エクセルソフト株式会社のテクニカルサポートへお問い合わせを行えます。

ただし、「インテル® Parallel Studio XE」製品は、インテルによるサポートが終了したソフトウェア (バージョン) とされました。各ソフトウェアを再びインストールすることは難しいか、できません。問題の緩和ないし解消方法として、新しいインテル® ソフトウェア開発ツールへの移行が必要になるか、そうすることを推奨する場合があります。

サポートサービス期間中である「インテル® Parallel Studio XE」製品のライセンスは、該当するインテル® ソフトウェア開発ツールの優先サポートが提供されるライセンスへと無償アップグレードさせることができます。

関連 FAQ: No.05 No.07

いいえ。 「インテル® Parallel Studio XE」製品は、インテルによるサポートが終了したソフトウェア (バージョン) とされました。必要とする機能について、新しいインテル® ソフトウェア開発ツールによって代替できないかご検討ください。

関連 FAQ: No.04

ライセンス・マネージャーは、「インテル® Parallel Studio XE」製品のフローティング・ライセンスを運用する場合に必要とされていました。ライセンス・マネージャーもまた、サポートの継続有無に関わらず、追加の費用なく、恒久的に機能します。ただしすでに、移設およびそれに伴う再セットアップ、インストーラーの提供、その他の助言といったサポートを受けることはできません。

まだサポートサービス期間中である場合は、新しいインテル® ソフトウェア開発ツールの優先サポートが提供されるライセンスへ無償アップグレードさせることで、ライセンス・マネージャー (ライセンスサーバー) を用いることなく、個々のコンピューター上で「インテル® Parallel Studio XE」製品を有効化するためのライセンスファイルが取得できるようになります。この新しいライセンスファイルを発行するため、お使いになるコンピューターの情報を登録する必要はありません。

関連 FAQ: No.05 No.18

「インテル® Parallel Studio XE」製品におけるフローティング・ライセンスは、ソフトウェアの同時使用ユーザー数について制限しています。例えば、ソースコードから実行可能なプログラムを生成するため、コンパイラーを起動することができるのは、一度にいずれか 2 つのコンピューターである、といったものです。制限を管理するため、「インテル® Parallel Studio XE」製品のインストーラーやコンパイラーには認証機能が含まれており、ライセンス・マネージャーを LAN (ローカル・エリア・ネットワーク) 内へ設定する必要がありました。

新しいインテル® ソフトウェア開発ツールの優先サポートが提供されるライセンス (開発者数サポート) では、サポートを受けることができる開発者の人数を制限しています。個々の開発者は、インテルのウェブページにおける、メールアドレスによるアカウントで区別されます。また優先サポートに基づいて、必要に応じてソフトウェアの過去のバージョンをダウンロードし利用できます。新しいインテル® ソフトウェア開発ツールのインストーラーやコンパイラーは、"オンライン・アクティベーション" や "ライセンスキー"、"ライセンスファイル" を求めることはありません。よって、ライセンス・マネージャーの提供およびライセンスサーバーの設定はありません。

いいえ。 インテル® ソフトウェア開発ツールのバージョン 2024 以降、macOS 版コンパイラーは提供されていません。近年の Mac* コンピューターは、CPU に Apple* シリコンを採用しています。現在、インテルのコンパイラーで Apple* シリコンをサポートする予定はありません。

参照ページ (外部): Apple シリコン搭載の Mac コンピュータ - Apple サポート

バージョン 2020 update4 (公開時期: 2020年10月) です。当時の動作環境、個々のコンポーネント・バージョンなどの詳細は、以下のウェブページよりご参照ください。

参照ページ: インテル® Parallel Studio XE リリースノートと新機能 (英語)

関連 FAQ: No.02 No.03