組み込みシステムの開発では、使用できるハードウェアリソースに制約があります。そのため、既存のシステムに新たな機能を追加する場合、処理性能やメモリ容量の不足に悩まされることがよくあります。コンパイルオプションの変更によってこれらの問題を解決できればよいのですが、解決できない場合は開発者自身がコードをチェックし、性能不足やメモリ不足の原因となっている箇所を洗い出す必要があります。このとき、場合によってはアセンブリ言語の命令列を確認しなければならないことがあります。
また、まれにコンパイラが開発者の意図と異なるコードを生成しているケースもあります。この場合も、アセンブリコードの確認が必要になります。
ただし、慣れていないと、こうした作業は大変です。ソースコードとの対応が分かりにくく、目を通すリストの量も多くなりがちです。
Re:Zolver のプログラム表示 (MIX 表示モード) の機能を利用すると、C/C++ ソースリストの中に、ソースの各行に対応するアセンブリコードを混在表示させることが可能です。開発者は、一つのウィンドウの中で、着目するソースとアセンブリコードをつき合わせながらチェックできます。