Linaro Forge

デバッグ、プロファイル、最適化を支援するツール スイート

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ハイパフォーマンスな C/C++、F90 コードのための開発ツール スイート

Linaro Forge はソフトウェア開発のためのツール スイートです。 Linux 上のハイパフォーマンスな C/C++、Fortran アプリケーションのデバッグ、プロファイル、最適化、エディットおよびビルドに必要な機能を全て兼ね備えています。シングルスレッドから、MPI や OpenMP、CUDA を利用した HPC の複雑な並列コードに対応します。

HPC を必要とする大手企業や研究室は、速く安定しているソフトウェアを開発するために Linaro Forge を利用しています。世界最大規模のスーパーコンピューターやクラスター ユーザーの 70% が Linaro Forge を利用しています。

より高速なコードを開発、開発期間を短縮

Linaro Forge は直観的な単一のインターフェースで利用でき、より良いコードを開発する手助けをします。

定期的に発生するデバッグとプロファイリングを実施する際、別のツールに切り替えたり、新たなインターフェースの使い方を学ぶ必要はありません。Linaro Forge は、単一の使いやすいインターフェースでデバッグ、プロファイル、エディット、ビルドそしてバージョン統合管理機能を提供します。学習コストが低く、限られた時間の中で最大限の効果を発揮するハイパフォーマンスなコードの開発を支援します。


Linaro Forge の機能

Linaro Forge は以下が含まれます。

  • Linaro DDT: 世界有数の C/C++、Fortran/F90 デバッガー
  • Linaro MAP: ハイパフォーマンスなマルチスレッド/マルチプロセス向けの高速プロファイラー
  • ローカル/リモート システム上でデバッグ、プロファイル、エディット、ビルドが可能な単一で分りやすいインターフェース

Linaro DDT でデバッグ

Linaro DDT は、CPU、GPU で動作する C/C++、Fortran のマルチスレッド/並列アプリケーションの開発者向けのデバッガーです。

強力で直観的なインターフェースを持ち、自動的なメモリ エラーの検知機能や超高速な動作が特長です。

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Linaro MAP で直観的で軽快なプロファイリング

Linaro MAP は、コードの遅い行を示すプロファイラーです。またアプリケーションにとって不要と思われる部分の情報も取得します。

Linaro MAP は、単一プロセスもしくは何万プロセスであるかにかかわらず、他の機器を使うことなく、管理できないような巨大なデータ ファイルを生成する危険が無いように独創的に設計されています。 CPU や GPU 上で動作するマルチスレッド/並列アプリケーションの開発者は、この比類無き能力を持つ Linaro MAP を利用しています。

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クロスプラットフォーム

素晴らしいソフトウェアを開発するには、素晴らしいツールを利用することが重要です。Linaro ツールは、最新のコンパイラー、C++11 規格、OpenMP、MPI、NVIDIA CUDA、インテル Xeon プロセッサー、Linaro 64-bit、OpenPOWER をサポートします。


Linaro Forge の機能

Linaro Forge は、Linux 向け開発ツール スイートである C ++ および Fortran の高性能なコードのデバッガーです。

Linaro Forge は、並列化、マルチプロセス、マルチスレッドのコードを含む複雑なソフトウェア プロジェクトの処理のために設計されています。

  • ローカルおよびリモート環境におけるコードの編集とビルド
  • 命令、メモリ アクセス、I/O、通信、スレッド、プロセスなど、1 から数千のプロセスまでスケーラブルなプロファイリング
  • 何千ものプロセスで同時に動作する C++、C、F90 のデバッグ機能を独自に備えたスケーラブルなデバッグ

技術的なコンピューティング分野において、開発者のワークフローをサポートする独自の機能を完備しています。


C++、C および Fortran のプロファイリング

MAP は、Linaro Forge 独自のスケーラブルかつ低オーバーヘッドのプロファイラーです。パフォーマンス低下の原因を特定し、コードを高速化できます。

マルチコアの Linux ワークステーションから地球上の最大のスーパーコンピューターまで、あらゆる場面で使用されています。

  • 高速 - 通常、ランタイム オーバーヘッドが 5% 未満のため、現実的なテスト ケースをプロファイルできます。
  • 簡単 - 開発者および計算科学者向けに、明確で直感的かつインタラクティブな UI を提供します。
  • スケーラブル - 最大のクラスターとスーパーコンピューター向けに設計された、最大かつ複雑なコードです。
  • 手間なし - 再リンク、計装、またはコード変更なく、C++、C、Fortran をプロファイルできます。

MAP は、以下の項目から、パフォーマンスの問題とボトルネックを特定します。

  • 計算 - 時間の経過とともにセルフ (self) と子 (child) と呼び出しツリー表現を使用します。
  • スレッド アクティビティ - OpenMP および pthread の使用可能な CPU 時間を無駄にする過剰にサブスクライブされたコアおよび休止中のスレッドを識別します。
  • 命令タイプ (x86_64 向け) - ベクトル単位または他のパフォーマンス拡張の使用について表示します。
  • MPI またはマルチプロセスの使用のための同期、通信、およびワークロードの分散します。
  • I/O パフォーマンスおよび I/O に費やされる時間 - 共有ファイル システムまたはローカル ファイル システムのボトルネックを特定します。

詳細は、Linaro MAP の機能ページをご参照ください。


編集、ビルド、コミット

Linaro Forge では、デバッグやプロファイリングにかかわらず、事前構築されたエディターを使用して簡単な変更を素早く適用できます。別のエディターを起動して、ワークフローを崩すことはありません。 変更が完了したら、再構築してデバッグ、またはコードをプロファイルすることで、変更による影響を確認します。

また、Linaro Forge は主要なソース管理システムをサポートしているため、コードが変更された場合、変更者を知らせるための注釈を付けることができます。複数の開発者が必要とされる大規模なプロジェクトに最適です。

  • Git、Mercurial、Subversion、CVS サポート - コードの更新、既存の作業を保存するためのコミット、またはバージョン番号の注釈を付けたメッセージの変更が可能です。
  • 構文の強調表示とコードの折りたたみ - 関連性の低い長いコードブロックを隠すことで、コードの構造をより明確に見ることができます。
  • 設定可能なビルド - 任意のビルド コマンドをサポートします。
  • 強力な検索とナビゲーション。
  • 組み込みされた C++ プロジェクト向けの静的解析。

ラップトップのようにシームレスなリモートまたはクラウド システムへのアクセス

高性能コンピューティングやクラウド環境における開発者のワークフローには、ツールに対する特定のニーズがあります。それは、ローカルで実行しているコードの作業と同様の頻度で、コードやマシンを離れた場所から頻繁に操作する必要があるという点です。

Linaro Forge ツールキット全体は、ユーザーを念頭に置いて構築されています。独自のリモート接続をサポートし、ネットワークの遅延を最小限に抑えながら、ローカルのデスクトップでの編集、デバッグ、 プロファイリングを行い、自宅から素早く、簡単かつ安全に大規模なマシンへアクセスできます。

  • セキュア シェル(SSH)経由の接続 - ユーザー インターフェイスをローカルで実行し、 独自のスケーラブルな低トラフィック制御アーキテクチャを使用してリモート セッションを制御します。
  • 一般的なワンタイムパスワード(OTP)認証トークンで動作します。

サポートされるプラットフォーム

Linaro Forge は、技術的な高性能コンピューティングのプラットフォームをサポートします。

  • ハードウェアと OS: Intel Xeon、Linaro 64-bit、OpenPOWER 上の Linux
  • 並列処理フレームワーク: MPI 標準におけるほぼすべての既知の実装、OpenSHMEM、OpenMP
  • コプロセッサー: NVIDIA GPU、OpenACC、CUDA などのモデル/言語
  • システム: Bull、Cray、Dell、HP、IBM、Lenovo、SGI などの主要ベンダーが提供するものを含む、スーパーコンピューターやクラスターに至るマルチコア ラップトップ
Linaro Forge のシステム要件に関する詳細は、Linaro DDT および Linaro MAP のシステム要件をご参照ください。

Linaro のシステム要件

CPU アーキテクチャ オペレーティング システム MPI コンパイラ アクセラレーター Python
AArch64
  • Red Hat Enterprise Linux/CentOS 7、8、9
  • SuSE Linux Enterprise 15
  • Ubuntu 20.04 以降
  • Amazon Linux 2023
  • Cray MPT
  • HPE MPIa
  • MPICH
  • MVAPICH2a
  • OpenMPI
  • Arm Compiler for Linux
  • Cray Compiling Environment
  • GNU C/C++/Fortran コンパイラ
  • NVIDIA HPC (PGI) コンパイラ
  • Nvidia CUDA ツールキット 11, 12
  • CPython 3.8 から 3.12
インテル および AMD (x86_64)
  • Red Hat Enterprise Linux/CentOS 7、8、9
  • SuSE Linux Enterprise 15
  • Ubuntu 20.04 以降
  • Amazon Linux 2023
  • Cray MPT
  • HPE MPIa
  • HPE Cray PALSa
  • インテル MPI
  • MPICH
  • MVAPICH2a
  • Open MPI
  • GNU C/C++/Fortran コンパイラ
  • Cray Compiling Environment
  • インテル Parallel Studio
  • インテル oneAPI HPC ツールキット
  • NVIDIA HPC (PGI) コンパイラ
  • Nvidia CUDA ツールキット 11、12
  • AMD ROCm Toolkit 5.2+、6
  • インテル oneAPI 2024.0 - 2024.2 for インテル Xe-HPC GPUs (Linaro DDT only)
  • CPython 3.8 から 3.12

a これらの MPI は Express Launch に対応していません。詳細は、Express Launch (DDT) (英語) をご参照ください。

  • SLURM のサポートについては、SLURM (英語) をご参照ください。
  • HPE Cray PALS のサポートについては、HPE Cray PALS (英語) をご参照ください。

DDT

  • C++ 型のプリティ プリントは、NVIDIA HPC (PGI) および Cray コンパイラではサポートされていません。
  • メッセージ キューのデバッグは、インテル MPI、MPICH、MVAPICH2、および Open MPI でサポートされています。
 

MAP

以下の MPI は、Arm 社の事前コンパイル済みのラッパーでもサポートされています。

  • Open MPI 3.x.x から 4.0.x
  • インテル MPI 5.x.x、2017.x、2018.x、2019.x および 2021.x
  • Cray MPT
  • MVAPICH 2.x.x

* Linaro Forge プロファイラ ライブラリは、静的にリンクされたプログラムとリンクする必要があります。これは主に Cray X-Series に適用されます。


Forge リモート クライアント

Linaro Forge リモート クライアントは、以下のプラットフォームで利用可能です。

  • MacOS 12 (Monterey) 以降
  • Windows 10 以降
  • 上記システム要件表に記載の Linux プラットフォームのいずれか

 

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