DAIZEN IKEHARA (インフラジスティックス・ジャパン)
[2016-04-05]
新たに業務システムを開発する際に、どのような機能を実現するか、どのような画面を実現するか、は顧客との打ち合わせの中で決定されます。その際に大多数の顧客の頭の中にはこれまで使用してきたアプリケーションの画面や、実現したい他のアプリケーションの画面の「一部」が浮かんでいます。こうしたケースでは「~みたいな」、「~のような」という形で例が示されることが多くなりますが、デスクトップ向け業務システムの場合、圧倒的なシェアを誇る Microsoft Office が引き合いに出されることが多くなります。
例えば、下記の「~のような」機能・画面を実現して欲しいと言われたことはないでしょうか。
Officeのリボンとバックステージ ビュー
Excel のフィルター メニュー
Outlook のスケジュール表示
これらは Windows フォームに標準で提供されているコントロール群では実現することが難しいものばかりです。顧客の頭の中の「常識」がプラットフォームの「標準」を既に超えてしまっているのです。
前述のような「標準」を超える画面要求に答えるためには、(1) 自ら要求を満たす機能・UI を実装 (自作) する、(2) サードパーティーの画面部品を利用する、という選択肢が生まれます。それぞれに長所・短所が存在しますが、プロジェクト期間が短縮されている昨今では、いかに (1) を抑制し、(2) を有効活用するのかが成功の鍵となります。
Infragistics Ultimate は、サードパーティーの画面部品スイートとして、さまざまな開発テクノロジ、プラットフォームに対応した部品を提供しています。その中でも Windows フォーム開発で利用できる Ultimate UI for Windows Forms は、10 年以上の進化を続け、提供されるコントロール数も 100 を超えており、顧客の「~みたいな」、「~のような」をもっとも簡単に実現できるコントロール集です。
ここからは Infragisitcs Windows Forms の UltraToolbarsManager を使用し、リボン メニューを作成する手順を紹介します。
この状態では Office 2007 リボンが表示されます。また、デザイナーが提供されているので簡単にリボンの項目やアプリケーション メニューを追加できるようになっています。
リボンは Office 2007 で提供されてから Windows、Office のバージョンアップと共にそのスタイルを変更してきました。UltraToolbarsManager では、それぞれの時代のスタイルに対応できるようにオプションを提供しています。
さらに、Office 2010 以降で提供されているバックステージ ビューを利用する場合は下記の設定を行います。
すると、アプリケーションメニュー表示が 2010 の バックステージ ビュー スタイルで表示されます。ただし、2010 メニュー用に再度メニュー項目を定義する必要があります。
ご覧いただいたように Ultimate UI for Windows Forms を利用することで顧客の「~みたいな」、「~のような」を実現しつつ、開発効率を向上させることが可能となります。
Ultimate UI for Windows Forms 製品概要
Ultimate UI for Windows Forms
アプリケーション サンプル – IG Paint
http://jp.infragistics.com/sample-applications/infragistics-windows-forms-paint
次回は、Windows フォーム アプリケーションの効率的なデザイン、および統一化について紹介いたします。
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