インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラー 2025.1 動作環境

バージョン: 2025.1
最終更新日: 2025年3月18日

本資料は、インテルのウェブサイトで公開されている「Intel® oneAPI DPC++/C++ Compiler System Requirements」の日本語参考訳です。原文は更新される可能性があります。原文と翻訳文の内容が異なる場合は原文を優先してください。


はじめに

このコンパイラーおよびライブラリーのハードウェア、オペレーティング・システム、ソフトウェア要件を説明します。

ハードウェア要件

CPU の要件

次のインテル® 64 アーキテクチャー・ベースのシステムは、ホスト・プラットフォームとターゲット・プラットフォームの両方としてサポートされています。

  • インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー以降
  • インテル® Xeon® プロセッサー・ファミリー
  • インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー・ファミリー

アクセラレーターの要件

  • GPU (英語)
    • インテル® UHD グラフィックス (第 11 世代以降のインテル® Core™ プロセッサーに搭載)
    • インテル® Iris® Xe グラフィックス
    • インテル® Arc™ グラフィックス
    • インテル® データセンター GPU フレックス・シリーズ
    • インテル® データセンター GPU マックス・シリーズ
  • FPGA (2025.0 のみ)、次のいずれか:
ターゲット - インテル® FPGA デバイス インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアのエディション

インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェア・プロ・エディション (英語) バージョン 22.3 から 24.2

インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェア・スタンダード・エディション (英語) バージョン 23.1std

注: 各バージョンのインテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアのオペレーティング・システムのサポートについての詳細は、インテル® Altera® FPGA プロ・エディションのソフトウェア・バージョンの OS サポートおよびインテル® Altera® FPGA スタンダード・エディションのソフトウェア・バージョンの OS サポートを参照してください。

メモリー要件

  • 16GB (CPU および GPU 開発)
  • 64GB (インテル® FPGA 開発)

注: インテル® FPGA 開発では、デザインを処理するために必要な (推奨) 物理メモリーと同等の仮想メモリーを提供するようにシステムを構成することを推奨します。

ソフトウェア要件

注: これらの OS ディストリビューションはインテルによってテストされたもの、または動作が確認されているものです。その他のディストリビューションは、動作する場合としない場合があり、推奨されません。質問がある場合は、インテル・コミュニティー・フォーラム (英語) でサポートを受けることができます。商用サポート (英語) を利用可能な場合は、サポートチケットを作成してください。

Linux

オペレーティング・システム

CPU ホスト/ターゲット

  • Red Hat Enterprise Linux 8.x、9.x
  • SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 15 SP4、SP5、SP6
  • Ubuntu 22.04、24.04
  • Rocky Linux 9
  • WSL2 Via Ubuntu 22.04
  • WSL2 Via SLES 15sp5
  • Fedora 40、41
  • Debian 11、12

インテル® インテグレーテッド・グラフィックス (GPU)

  • RHEL (Red Hat) 8.8、8.10、9.2、9.4、9.5
  • SLES 15 SP4、SP5、SP6
  • Ubuntu 22.04、24.04、24.10
  • Linux カーネル 4.11 以降

FPGA (2025.0 のみ)

  • RHEL 8.6、9.0、9.1
  • Ubuntu 22.04 LTS
  • SLES 15 SP4

注: インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアの各バージョンでの OS サポートは、これらの要件と異なる場合があります。詳細は、インテル® Altera® FPGA プロ・エディションのソフトウェア・バージョンの OS サポートおよびインテル® Altera® FPGA スタンダード・エディションのソフトウェア・バージョンの OS サポートを参照してください。

GPU ドライバー (Linux)

  • レベルゼロおよび OpenCL グラフィックス・ドライバーをインストールする必要があります。
    • Linux 汎用インテル® GPU (GPGPU) ドライバーをインストールするには、インストール・ガイド (英語) の手順に従ってください。
    • 2025.0 の推奨ドライバーのバージョン - LTS ドライバー: 2350.103 (英語)、ローリングドライバー: 2437.26 (英語)
    • 2025.0.1 の推奨ドライバーのバージョン - LTS ドライバー: 2350.125 (英語)、ローリングドライバー: 2441.21 (英語)
    • 2025.1.0 の推奨ドライバーのバージョン - LTS ドライバー: 2350.136 (英語)、ローリングドライバー: 2507.12 (英語)

注: FPGA でハードウェアをコンパイルするには、インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェア・プロ・エディションと BSP を個別にダウンロードする必要があります。詳細は、インテル® FPGA 開発用ソフトウェアのインストールのフロー (英語) を参照してください。

開発ツール

  • コンパイラーがビルドされる分散ライブラリーの最小サポートバージョン: GCC - 7.5.0、BINUTILS- 2.30、GLIBC-2.28、G++ - 7.5.0。使用している GNU gcc の最新バージョンに同等の g++ パッケージがインストールされていない場合、エラーが発生します。詳細は、「Fatal Error: 'C++ Header' File Not Found with Intel® oneAPI DPC++/C++ Compiler (致命的なエラー: インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーで「C++ ヘッダー」ファイルが見つかりません)」 (英語) を参照してください。
  • Eclipse 開発者: Eclipse 4.32
  • GPU 開発:
    • Linux オペレーティング・システム向け汎用 GPU ドライバーの最新のインテル® GPU ドライバー。Linux 汎用インテル® GPU (GPGPU) ドライバーをインストールするには、インストール・ガイド (英語) の手順に従ってください。
    • 2025.0 の推奨ドライバーのバージョン - LTS ドライバー: 2350.103 (英語)、ローリングドライバー: 2437.26 (英語)
    • 2025.0.1 の推奨ドライバーのバージョン - LTS ドライバー: 2350.125 (英語)、ローリングドライバー: 2441.21 (英語)
    • 2025.1.0 の推奨ドライバーのバージョン - LTS ドライバー: 2350.136 (英語)、ローリングドライバー: 2507.12 (英語)
  • インテル® oneAPI DPC++ ライブラリーを使用した開発:
    • 範囲ベースの API を使用するには、C++17 および GCC 8.1 以降または Clang 7 以降に含まれる C++ 標準ライブラリーが必要です。
  • RHEL で LTO (Link Time Optimization、リンク時最適化) を使用しているときにリンカーエラーが発生する既知の問題があります。この問題を解決するには、次の最小バージョンの binutils がインストールされていることを確認してください。
    • RHEL 8: binutils 2.30-82.el8
  • OpenMP 開発:
    • libffi.so.6 (Ubuntu 18.04 のデフォルトバージョン)。新しい OS バージョンのユーザーは、libffi.so.6 を個別にインストールする必要があります。

インテル® インテグレーテッド・グラフィックス (GPU) 開発のサマリー

  • インテル® ソフトウェア開発ツールは、第 11 世代以降のインテル® Core™ プロセッサーに内蔵されているグラフィックス・プロセッサーをサポートします。
  • サポートしている Linux カーネル: 4.11 以降のデプロイメントが必要
  • コンパイラーがビルドされる分散ライブラリーの最小サポートバージョン: GCC - 7.5.0、BINUTILS- 2.30、GLIBC-2.28、G++ - 7.5.0。使用している GNU gcc の最新バージョンに同等の g++ パッケージがインストールされていない場合、エラーが発生します。詳細は、「Fatal Error: 'C++ Header' File Not Found with Intel® oneAPI DPC++/C++ Compiler (致命的なエラー: インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーで「C++ ヘッダー」ファイルが見つかりません)」 (英語) を参照してください。
  • Linux オペレーティング・システム向け汎用 GPU ドライバーの最新のインテル® GPU ドライバー。
  • ハードウェアにアクセスするには、「video」グループに属している必要があります。次のコマンドを使用して追加します。
    $ usermod -a -G video $USER

Windows

オペレーティング・システム

CPU ホスト/ターゲット

  • Windows 10、11 (Pro および Enterprise) (64 ビット)
  • Microsoft Windows Server 2019、2022、2025

GPU

  • Windows 10、11 (Pro および Enterprise) (64 ビット)
  • Microsoft Windows Server 2019、2022

FPGA (2025.0 のみ)

  • Windows 10、11 (64 ビット)
  • Microsoft Windows Server 2019

GPU ドライバー (Windows)

  • レベルゼロおよび OpenCL グラフィックス・ドライバーが必要です。各デバイスのインストール手順に従ってください。
    • インテル® Arc™ A シリーズ・グラフィックス、インテル® Iris® Xe グラフィックスおよびインテル® Arc™ グラフィックスを搭載したインテル® Core™ Ultra プロセッサーの場合は、ここ (英語) から最新のドライバーをインストールしてください。
    • インテル® データセンター GPU フレックス・シリーズ (開発コード名 Arctic Sound-M、略称 ATS-M) の場合は、ここ (英語) から最新のドライバーをインストールしてください。

開発ツール

その他の開発ツール

インテル® oneAPI ツールキット向け Visual Studio Code (VS Code) 拡張

インテル® oneAPI ツールキット向け VS Code 拡張 (英語) は、oneAPI アプリケーションを作成、デバッグ、およびプロファイルする開発者を支援します。詳細は、「Visual Studio Code とインテル® oneAPI ツールキットの使用ユーザーガイド」 (英語) を参照してください。

VS Code Marketplace (英語) から以下の VS Code 拡張を利用できます。

  • インテル® oneAPI ツールキット向けサンプルブラウザー
  • インテル® oneAPI ツールキット向け環境コンフィグレーター
  • インテル® oneAPI ツールキット向け解析コンフィグレーター
  • インテル® oneAPI ツールキット向け GDB GPU サポート
  • インテル® oneAPI ツールキット向けインテル® DevCloud コネクター

関連情報

Codeplay のプラグイン

終了予定のサポート

  • 次の OS は 2025.1 リリースで非推奨になりました。将来のリリースで削除される予定です。

    • CPU
      • Windows Server 2019
      • RHEL 8
      • SLES 15 SP5
      • Rocky Linux 9
      • Fedora 40
    • GPU
      • RHEL 8.8

既知の問題

  • なし

以前のインテル® oneAPI リリース

法務上の注意書き

インテルのテクノロジーを使用するには、対応したハードウェア、ソフトウェア、またはサービスの有効化が必要となる場合があります。

絶対的なセキュリティーを提供できる製品またはコンポーネントはありません。

実際の費用と結果は異なる場合があります。

© Intel Corporation. Intel、インテル、Intel ロゴ、その他のインテルの名称やロゴは、Intel Corporation またはその子会社の商標です。
* その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。

本資料は、(明示されているか否かにかかわらず、また禁反言によるとよらずにかかわらず) いかなる知的財産権のライセンスも許諾するものではありません。

本資料で説明されている製品には、エラッタと呼ばれる設計上の不具合が含まれている可能性があり、公表されている仕様とは異なる動作をする場合があります。現在確認済みのエラッタについては、インテルまでお問い合わせください。

インテルは、明示されているか否かにかかわらず、いかなる保証もいたしません。ここにいう保証には、商品適格性、特定目的への適合性、および非侵害性の黙示の保証、ならびに履行の過程、取引の過程、または取引での使用から生じるあらゆる保証を含みますが、これらに限定されるわけではありません。


製品および性能に関する情報

性能は、使用状況、構成、その他の要因によって異なります。詳細については、http://www.intel.com/PerformanceIndex/ (英語) を参照してください。