インテル® Fortran コンパイラー 2026 リリースノート

バージョン: 2026.1
最終更新日: 2026年7月7日

本資料は、インテルのウェブサイトで公開されている「Intel® Fortran Compiler Release Notes」の日本語参考訳です。原文は更新される可能性があります。原文と翻訳文の内容が異なる場合は原文を優先してください。


このページには、インテル® Fortran コンパイラー 2026 のリリースノートとシステム要件が含まれています。メジャーバージョンごとに最新のノートから順にリストされており、各バージョンのセクションに個々のリリースの情報が記載されています。

インテル® Fortran コンパイラー (ifx) は、インテル® Fortran コンパイラー・クラシック (ifort) のフロントエンドとランタイム・ライブラリーをベースに、最新の LLVM ベースのバックエンド・コンパイラー・テクノロジーを採用しており、従来の DEC 拡張機能、優れた Fortran 標準規格のサポート、強力なコンパイラー・ディレクティブなど、馴染みのあるインテル® Fortran コンパイラー・クラシックと同等の Fortran 機能を提供します。したがって、インテルの Fortran に期待されるものがすべて揃っています。さらに、ifx は、インテルの最新の CPU および GPU 製品向けに、OpenMP TARGET やインテル® GPU への自動 DO CONCURRENT オフロードなどの新機能を追加し、さらなる高速化を実現します。

ifx は、Fortran 2018 までの Fortran 標準規格を完全にサポートしており、一部の Fortran 2023 機能もサポートします。

リリースの入手方法

インテル® Fortran コンパイラー (ifx) は、インテル® oneAPI ツールキットの一部として入手できます。

インテル® oneAPI ツールキットまたはその他の oneAPI ツールキットのサポートサービスが有効な場合は、インテル® レジストレーション・センター (英語) にログインし、製品を選択してインストーラーをダウンロードできます。アカウントの作成および製品の登録が必要な場合があります。詳細は、製品登録とサインアップ FAQ (英語) を参照してください。

注: Linux でインテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラー (icx) を個別にインストールした場合は、互換性の問題を回避するため、ifx を最新バージョンにアップグレードする際に、icx も ifx と同じバージョンにアップグレードしてください。icx の最新バージョンは https://www.intel.com/content/www/us/en/developer/tools/oneapi/dpc-compiler-download.html (英語) からダウンロードできます。

リリース履歴

リリースバージョン

リリース日

2026.1

2026年7月7日

2026.0

2026年4月28日

このリリースの新機能

2026.1.0

このリリースの新しい OpenMP の機能

  • インテル® Fortran コンパイラーのアプリケーション全体で統合共有メモリーを有効にするコンパイラー・オプションを指定すると、GPU オフロードを簡単に行うことができます。開発者は、コードを変更することなく、既存の OpenMP および DO CONCURRENT コードを GPU 上で実行できます。共有システム USM を活用して CPU から GPU へのアプリケーションの移行を簡素化する OpenMP REQUIRES UNIFIED_SHARED_MEMORY ディレクティブをサポートしました。-fopenmp-force-usm オプションは、各コンパイル単位に !$OMP REQUIRES UNIFIED_SHARED_MEMORY ディレクティブが指定されているものとして処理します。ソースコードを変更することなく Fortran の DO CONCURRENT 構文 (-fopenmp-target-do-concurrent) の自動オフロードが可能になります。OpenMP やターゲットオフロードが無効の場合、このオプションの効果はありません。
  • Fortran コンパイラーはターゲットデバイスへの Fortran do concurrent 自動オフロードをサポートしました。Fortran アプリケーションを CPU と GPU 間で移行したり、既存の HPC コードの現代化を進めることが大幅に簡素化されます。ユーザーが OpenMP loop 構造と Fortran DO CONCURRENT ループのパフォーマンスをチューニングできるように、-fopenmp-loop-threadization-level オプションを追加しました。
  • 開発者は、ヘテロジニアス・システムで OpenMP のループをどのように実行するかを制御して、並列ワークロードのパフォーマンスを適切にチューニングできます。OpenMP target teams if(cond) 構造を使用する一部のワークロードの、オフロードのパフォーマンスを向上しました。

このリリースの新しい拡張

  • Short Vector Math Library (SVML) 向けのインテル® AVX10.2 パフォーマンス最適化を実装しました。ベクトル化された数学演算のパフォーマンスが向上します。
  • OpenMP やループ実行が改善され、複雑な、実行時間の長い HPC ワークロードの信頼性が高まったことにより、大規模な環境におけるアプリケーションの動作の予測可能性が向上します。

このリリースの問題の修正

  • declare_target グローバルでの unified_shared_memory サポートに関連する問題を修正しました。
  • コードに !$omp requires unified_shared_memory が含まれているにもかかわらず、ランタイムが USM を無効にする問題を修正しました。
  • do-concurrent の入れ子のループに関する問題を修正しました。
  • "DO CONCURRENT" 自動オフロードを妨げる操作/呼び出しのすべてのインスタンスに警告を表示するようにしました。
  • COLLAPSE() 節と !$OMP PARALLEL DO 構文の使用に関する問題を修正しました。
  • TEAMS 構造の IF 節のサポートに関する問題を修正しました。
  • EQUIVALENCE ストレージ関連付けブロック内で派生型コンポーネントの割り当てを処理する際に発生していた内部コンパイラー・エラーを修正しました。
  • 内側のループに終了条件付きの無限ループを含む、入れ子の OMP ループにおける問題を修正しました。

2026.0

このリリースの新しい Fortran の機能

  • 先頭のゼロの編集モードを使用すると、数値出力で先頭のゼロの出力を制御できます。デフォルトはファイルを開くときに設定されますが、WRITE 文の制御リストの LEADING_ZERO= 指定子で上書きされます。LZ、LZP、LZS 書式編集記述子で制御することもできます。
  • イメージセレクターの NOTIFY= 指定子は、データが書き込まれるリモートイメージの NOTIFY_TYPE 変数の値をインクリメントします。NOTIFY WAIT 文は、NOTIFY_TYPE 変数の値が指定したしきい値に達するまで待機した後、イメージの実行を再開します。このメカニズムは、リモート書き込み文の後に EVENT POST 文を実行するよりも効率的です。NOTIFY WAIT は実行制御文ですが、イメージ制御文ではないため、イメージ間でメモリーを同期する必要はありません。
  • 条件式で、選択した部分式を評価できます。論理式は左から右へ評価されます。真と評価される最初の式が見つかると、対応する部分式が評価され、その式の値になります。真の論理式が見つからない場合、デフォルトの部分式が条件式の値になります。構文は C の条件式と同じです。
    (scalar_logical_expr ? expr [: scalar_logical_expr ? expr] … : expr)
  • ループ最適化の細かな制御新しいコンパイラー・オプションにより、個々のループ変換を有効または無効にできます。

    • ループ交換: -f[no]-loop-interchange
    • ループ・ブロッキング: -f[no]-loop-blocking
    • ループコラプス: -f[no]-loop-collapsing
    • ループ分割: -f[no]-loop-distribution
    • ループ融合: -f[no]-loop-fusion
    • ループ・プレディケート最適化:
      -f[no]-loop-predicate-optimization=[enable|disable|aggressive]
    • ループ・マルチバージョン: -f[no]-loop-multiversioning
    • ループアンロールとジャム: -f[no]-loop-unroll-and-jam
    • ループスカラー置換: -f[no]-loop-scalar-replacement または -scalar-rep
      これらのオプションは、パフォーマンスの実験をサポートします。コンパイル時の問題や安定性の問題の回避策として利用できます。

このリリースの新しい OpenMP の機能

  • 相互運用オブジェクトに OpenMP 6.0 PREFER_TYPE 構文を使用して、外部ランタイム識別子と属性を指定できます。
  • OpenMP 6.0 THREADSET 節を使用して、TASK および TASKLOOP 構文で生成されるタスクを実行するスレッドのセットを指定できます。
  • DECLARE TARGET ディレクティブの ENTER 節の OpenMP 6.0 AUTOMAP 修飾子は、割り当て済みの ALLOCATABLE データ・オブジェクトをデバイスに自動的にマップし、割り当て解除された ALLOCATABLE データ・オブジェクトをデバイスから削除します。
  • -qopenmp-threadprivate オプションを使用して、OpenMP 実装を指定できます。

このリリースの変更点

  • インテル® Fortran コンパイラーのバージョン 2025.3 から、Microsoft Visual Studio Intel® Fortran Expression Evaluator (FEE) (英語) 拡張機能はインテル® oneAPI ツールキットに含まれなくなりました。Fortran アプリケーションのデバッグ機能を有効にするには、Visual Studio Marketplace から Intel® Fortran Expression Evaluator (FEE) (英語) 拡張機能をダウンロードして手動でインストールする必要があります。
    ダウンロードしたファイルを右クリックし、[開く] を選択してインストールできます。ダウンロード・ページには for Visual Studio 2022 との記載がありますが、インストール時に Visual Studio 2026 も指定できます。
  • Fortran IDE 拡張機能に Microsoft Visual Studio 2026 のサポートを追加しました。この機能は 2025.3.1 パッチリリースで追加され、2026.0.0 リリースにも含まれています。ユーザーは、既存のワークフローを変更することなく、引き続き利用できます。Windows 10 および 11 でサポートしています。

既知の問題と制限事項

BLOCK DATA

  • Windows システムでは、別々にコンパイルされ、ライブラリーにリンクされた BLOCK DATA サブプログラムで初期化された COMMON ブロック変数を参照するライブラリーに組み込まれたサブプログラムは初期化されず、ゼロ値になります。この問題を回避するには、サブプログラムと BLOCK DATA サブプログラムを一緒にコンパイルするか、リンク行で BLOCK DATA を含むオブジェクト・ファイルを別々に渡します。

COMMON ブロック

  • インテル® Fortran コンパイラー (ifx) 2023.2.0 以降、OpenMP データ共有節で個々の COMMON ブロック変数ではなく COMMON ブロックを宣言するプログラムは、ランタイムエラー (セグメンテーション・フォールトや不正な結果) を引き起こします。この問題を回避するには、個々の COMMON ブロック変数を宣言します。

Microsoft Visual Studio との統合

  • ifort の以前のバージョンがないシステムにインテル® Fortran コンパイラー 2025 (ifx) をインストールした場合、Microsoft Visual Studio で Fortran プロジェクトをビルドしたときに「The Fortran compiler (ifort.exe) cannot be found (Fortran コンパイラー (ifort.exe) が見つかりません)」というエラーが発生することがあります。
  • この問題を解決するには、[ソリューション エクスプローラー] でプロジェクトを右クリックして、[Intel Compiler] > [IFX Intel Fortran Compiler] を選択します。

map-type/map-type-modifier

program main                        
   type mytype                      
      integer, pointer :: p(:)      
      integer :: y                  
   end type                         
                                    
   type(mytype) :: x                
   x%p => null()                    
   x%y = 111                        
#if BUG                             
   !$omp target map(to: x)          
#else               
   !Workaround                
   !$omp target map(to: x, x%p)     
#endif                              
   print *, associated(x%p) ! not ok
   print *, rank(x%p) ! not ok      
   print *, x%y ! ok                
   !$omp end target                 
end        

適用される map-type/map-type-modifier は、派生型のポインター・コンポーネントには伝播されません。つまり、「x」が map(to) でマップされている場合、ポインター・コンポーネントは「map(to)」ではなく「map(alloc)」でのみマップされます。その結果、ポインター x%p のデバイスコピーで行われる関連付けステータス、ランクなどに関するクエリーは、ランダムな結果を返します。

上記の動作は、「派生型のポインターフィールドが明示的にマップされていない場合、そのポインターはアタッチ不可」と仕様要件に準拠しています。
適切なアプローチは、上記のように、同じ構造でポインター x%p をマップするときに、ポインターを明示的にマップすることです。

FAIL IMAGE を実行した後に Fortran Co-Array アプリケーションがハングする

FAIL IMAGE ステートメントを使用してイメージを失敗させる場合、ステートメントまたは操作で許可されている場合に失敗したイメージに遭遇する可能性のあるすべての Co-Array 操作で STAT= 指定子または STAT 引数を使用するか、assume failed_images または standard-semantics コンパイラー・オプションを指定する必要があります。STAT= 指定子、STAT 引数を使用しない場合、またはこれらのコンパイラー・オプションを指定しない場合、これらの操作は失敗したイメージをチェックしないで、失敗したイメージからの応答を待ちますが、応答が行われないため、アプリケーションがハングします。

次の例は、STAT= 指定子を使用してアプリケーションのハングを防ぐ方法を示します。

SUBROUTINE FAIL_AND_SYNC ( THIS_ONE )
   INTEGER THIS_ONE
   INTEGER MY_STAT
   IF (THIS_IMAGE() .EQ. THIS_ONE) THEN
       FAIL IMAGE
   END IF
   SYNC ALL (STAT=MY_STAT)      ! STAT= がないとハング
END SUBROUTINE FAIL_AND_SYNC

-ipo オプションと ifx/ifort オブジェクト・ファイルの使用

ifx はバイナリー (.o/.obj) およびモジュール (.mod) ファイルと互換性があります。ifort で生成されたバイナリーとライブラリーは、ifx でビルドされたバイナリーやライブラリーとリンクでき、一方のコンパイラーで生成された .mod ファイルは、もう一方のコンパイラーで使用できます (64 ビット・ターゲットのみ)。-ipo オプションを指定してコンパイルすると、ifort と ifx 間の互換性はなくなります。

GPU ドライバーのハング問題

ネイティブ環境で実行時間の長い CPU 計算ワークロードを持つアプリケーションがある場合、ワークロードが終了されないようにハングチェック・タイムアウト期間を無効にする必要があります。詳細は、各 OS の「インストール・ガイド」 (英語) を参照してください。

インテル® Xe-LPG インテグレーテッド・グラフィックス GPU への OpenMP オフロード

インテル® Xe-LPG インテグレーテッド・グラフィックス GPU への OpenMP オフロードを行う Fortran アプリケーションで、ランタイムエラーや予期しない結果が発生する可能性があります。このエラーは、インテル® Core™ Ultra プロセッサー (シリーズ 1) (開発コード名 Meteor Lake) およびインテル® Core™ Ultra プロセッサー (シリーズ 2) (開発コード名 Lunar Lake) で発生することを確認しています。影響を受けるアプリケーションは、OpenMP ターゲット領域内で OpenMP DISTRIBUTE PARALLEL DO 構文と collapse 節を使用しています。この問題は、インテル® Core™ Ultra プロセッサー (シリーズ 1) (開発コード名 Meteor Lake) およびインテル® Core™ Ultra プロセッサー (シリーズ 2) (開発コード名 Lunar Lake) 向けの最新の GPU ドライバーで発生します。この問題を解決するドライバーを、後日リリースする予定です。

デバイスのポインター変換の問題

"adjust_args(need_device_ptr: xptr)" 節にリストされている xptr のポインター変換に失敗した場合、OpenMP 仕様に基づく動作は xptr を Null にすることですが、現在の ifx の動作は変換前のホストポインターを使用します。

CMake の情報

  • CMake 3.25 以降では、CMake がリンカーフラグを追跡する方法の制限により、CMake プロジェクトに LLVM ベースのコンパイラー (icx または ifx) とクラシックバージョンのコンパイラー (icc または ifort) の C/C++ コードと Fortran コードが混在していると、無効なリンクフラグが生成されます。例えば、CMake は、C/C++ コンパイラーとして「icx」を使用し、Fortran コンパイラーとして「ifort」を使用したプロジェクトをビルドできません。
    • この問題を回避するには、混在言語アプリケーションを作成するときに LLVM ベースのコンパイラーのみを使用します。
  • CMake 3.27 以降、インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーとインテル® Fortran コンパイラーのサポートが更新され、リンカーの代わりにコンパイラー・ドライバーをリンクに使用するようになりました。この変更により、SYCL アプリケーションとライブラリーの作成のユースケースが有効になり、Windows 上でプロシージャー間の最適化 (IPO) が有効になります。

一部の古い依存関係が、設定スクリプトのレポート: 「linking to Fortran libraries from C fails (C から Fortran ライブラリーのリンクに失敗)」で失敗します。

症状

ifx でコンパイルしたとき、GNU Autconf により生成された ./configure スクリプトで次のようなエラーメッセージがレポートされる。

    checking for Fortran 77 
libraries of ifx...  -loopopt=0 -L/lib/../lib64 -L/lib/../lib64/ 
-L/usr/lib/../lib64 -L/usr/lib/../lib64/ -L/lib64 -L/lib/ -L/usr/lib64 
-L/usr/lib -lifport -lifcoremt -limf -lsvml -lm -lipgo -lirc -lpthread 
-lirc_s -ldl
configure: WARNING: FLIBS does not work
checking for ifx flag to add single underscore to external names... none
checking for dummy main to link with Fortran 77 libraries... unknown
configure: error: in '/path/to/build/dir':
configure: error: linking to Fortran libraries from C fails
See `config.log' for more details
make: *** [build/config.status] Error 1

config.log ファイルを調べると、次のエラーが原因で ./configure が終了したことが分かります。

    ld: cannot find -loopopt=0

原因

Fortran コードを C または C++ コードとリンクするために必要なライブラリーを決定する際に、GNU Autoconf 2.69 以前は、詳細なコンパイラー出力の -mllvm -loopopt=0-loopopt=0 を誤ってリンカーフラグとして解釈します。GNU Autoconf は -loopopt=0 を FLIBS 変数に追加して、リンカーに渡します。リンカーは、存在しないライブラリーを探して、リンクに失敗します。

ソースコードをダウンロードしているユーザー向けのソリューション

このエラーの影響を受けるパッケージのメンテナーに、このリリースノートを参照するように伝えてください。configure スクリプトの処理方法はプロジェクトによって異なりますが、いくつかの一般的な規則が適用されます。パッケージメンテナーからの応答の前に問題を解決する必要があるユーザーは、configure スクリプトを自分で更新してください。更新の難易度は、パッケージの配布方法によって異なります。

更新するには、「パッケージメンテナー向けのソリューション」で説明されているように、GNU Autoconf-2.70 以降をインストールします。

更新された autoconf をユーザーのパスにインストールした後、configure スクリプトと configure.ac ファイルを配布するパッケージを更新します。

    autoreconf -if

これで、configure スクリプトが FLIBS エラーなしで完了するようになります。

プロジェクト・メンテナーが、tar や zip アーカイブでのソース・ディストリビューションから configure.ac ファイルを削除することは珍しくありません。その場合、ユーザーは、コード・リポジトリーからプロジェクトをダウンロードして、プロジェクトの指示に従ってビルドする必要があります。configure スクリプトのバージョンがバージョン・コントロールにコミットされ、自動的に再生成されないことがあります。その場合、上記のように autoreconf -if を実行するか、configure スクリプトを削除すると、スクリプトが再生成されます。プロジェクトのドキュメントに configure スクリプトを再生成する方法が記載されている場合は、その指示に従ってください。

パッケージメンテナー向けのソリューション

ユーザーにエラーが表示されないようにするには、GNU Autoconf をバージョン 2.70 以降に更新して、プロジェクトの configure スクリプトを再生成します。GNU Autoconf 2.70 は 2020年12月8日にリリース (英語) されました。ソースコードは git clone http://git.sv.gnu.org/r/autoconf.git で入手できます。GNU Autoconf のドキュメントは、GNU Autoconf プロジェクト・ページ (英語) から入手できます。

代入の右辺に配列のスライスを含む WORKDISTRIBUTE 領域に関する問題

症状

ifx -O0 -fiopenmp -fopenmp-targets=x86_64 -fpp -c test.f90 を指定してコンパイルすると、以下の例のコンパイル時に **Internal compiler error: internal abort** (**内部コンパイラー・エラー: 内部アボート**) が発生してクラッシュします。

subroutine test(A, B, N)
      implicit none
      INTEGER :: N
      COMPLEX(8) :: A(N)
      COMPLEX(8), ALLOCATABLE :: B(:, :)
      !$OMP TARGET MAP(TO:B,A)
      !$OMP TEAMS WORKDISTRIBUTE
      B(1:N, 1) = A(1:N)
      !$OMP END TEAMS WORKDISTRIBUTE
      !$OMP END TARGET
end subroutine test

回避策

代入の右辺で配列全体を使用します。行 B(1:N, 1) = A(1:N)B(1:N, 1) = A に置換します。

システム要件

サポートされているアーキテクチャーと用語 - インテル® 64 アーキテクチャーとは、IA-32 アーキテクチャー・プロセッサーをベースとして、64 ビット・アーキテクチャー拡張機能を備えたシステムを指します (Microsoft Windows 10 x64 や Linux "x86_64" などの 64 ビット・オペレーティング・システムを実行する、インテル® Core™ アーキテクチャー・プロセッサーなど)。

注: マイナーリリース (2026.1 など) は、ベースのメジャーリリース (2026.0) からすべての OS 要件を自動的に継承します。(+) はそのマイナーリリースで追加された OS、(–) はそのマイナーリリースで削除された OS を示します。アスタリスク (**) は非推奨を示します。その他の OS は変更なしで、重複して記載していません。

ハードウェア要件

リリースバージョン

RAM

ディスク空き容量

サポートされている CPU

サポートされている GPU

2026.0

16GB (推奨) (CPU および GPU 開発)

  • 3GB (最小) - コンパイラーとライブラリー (インテル® Fortran コンパイラー、インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラー、インテル® oneAPI DPC++ ライブラリー、およびインテル® oneAPI スレッディング・ビルディング・ブロック) のみをインストールする場合

注: インストール中、ダウンロードとインストールの中間ファイルを管理するため、インストーラーは追加で最大 6GB の一時ディスクストレージを必要とする場合があります。

次のインテル® 64 アーキテクチャー・ベースのシステムは、ホスト・プラットフォームとターゲット・プラットフォームの両方としてサポートされています。

  • インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー以降
  • インテル® Xeon® プロセッサー・ファミリー
  • インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー・ファミリー
  • インテル® Core™ Ultra プロセッサー
  • インテル® UHD グラフィックス (第 11 世代以降のインテル® Core™ プロセッサーに搭載)
  • インテル® Iris® Xe グラフィックス
  • インテル® Arc™ グラフィックス
  • インテル® サーバー GPU
  • インテル® データセンター GPU フレックス・シリーズ
  • インテル® データセンター GPU マックス・シリーズ

サポートされているオペレーティング・システム

注: これらの OS ディストリビューションはインテルによってテストされたもの、または動作が確認されているものです。その他のディストリビューションは、動作する場合としない場合があり、推奨されません。質問がある場合は、インテル・コミュニティー・フォーラム (英語) でサポートを受けることができます。商用サポート (英語) を利用可能な場合は、サポートチケットを作成してください。

リリースバージョン

ハードウェア

Linux

Windows

2026.0

CPU

  • Red Hat Enterprise Linux 8.10、9.6、9.8、10.x
  • SuSE LINUX Enterprise Server 15 SP6、15 SP7、16.0
  • Ubuntu 22.04 LTS、24.04 LTS
  • Fedora 43、42
  • Rocky Linux 10、9、8.10
  • Debian 13、12
  • WSL 2
  • Microsoft Windows 10、11

  • Microsoft Windows Server 2019、2022、2025

GPU
  • インテル® データセンター GPU マックス・シリーズ (PVC✝)、インテル® データセンター GPU フレックス・シリーズ (ATS-M✝):
    • Ubuntu 22.04 LTS、24.04 LTS
    • RHEL 8.10、9.6、9.7、10.0、10.1
    • SLES 15 SP4、15 SP6、15 SP7
  • その他のクライアント GPU プラットフォーム:
    • Ubuntu LTS 24.04、25.10、26.04
  • インテル® データセンター GPU フレックス・シリーズ (ATS-M✝):
    • Windows 10、11 (Pro および Enterprise)
    • Windows Server 2022
  • その他のクライアント GPU プラットフォーム:
    • Windows 10、11 (Pro および Enterprise)

サポートされている IDE

Eclipse

  • Eclipse 2025-12-R

Microsoft Visual Studio

  • Microsoft Visual Studio 2022 17.14.27 (「C++ によるデスクトップ開発」コンポーネントがインストールされていること)
  • Microsoft Visual Studio 2026 18.3.2 (「C++ によるデスクトップ開発」コンポーネントがインストールされていること)

ソフトウェア要件

GPU: レベルゼロおよび OpenCL グラフィックス・ドライバー

  • Linux 汎用インテル® GPU (GPGPU) ドライバーをインストールするには、インストール・ガイド (英語) の手順に従ってください。
リリース Linux ドライバー Windows ドライバー
2026.1 2026.0 からの変更はありません
  • インテル® Arc™ グラフィックス、インテル® Iris® Xe グラフィックスおよびインテル® Arc™ グラフィックスを搭載したインテル® Core™ Ultra プロセッサーの場合は、最新のドライバー 32.0.101.8826 をインストールしてください。
  • インテル® データセンター GPU フレックス・シリーズ (ATS-M✝): 2026.0 からの変更はありません
2026.0

インテル® oneAPI 2026.0 でサポートされているドライバーのバージョン

インテル® データセンター GPU:

  • LTS2 ドライバー 2523.59 (英語) (最新および推奨)
  • LTS1 ドライバー 2350.150 (英語) (2025年5月6日リリース)

インテル® クライアント GPU:

  • インテル® Arc™ A シリーズ・グラフィックス、インテル® Iris® Xe グラフィックスおよびインテル® Arc™ グラフィックスを搭載したインテル® Core™ Ultra プロセッサーの場合は、ドライバー 32.0.101.8629 をインストールしてください。
  • インテル® データセンター GPU フレックス・シリーズ (開発コード名 Arctic Sound-M、略称 ATS-M) の場合は、最新のドライバー 32.0.101.8331 をインストールしてください。
  • Windows で GPU 使用状況イベントとプロセッサー・グラフィックス・ハードウェア・イベントを収集するには、最新のドライバーが必要です。インテルのサポートにリクエストするか、ここからダウンロード (英語) してください。

  • DPC++ アプリケーションをコンパイルするための要件: パフォーマンス解析に必要なデバッグ情報を利用するには、-gline-tables-only および -fdebug-info-for-profiling オプションを使用して DPC++ アプリケーションをコンパイルする必要があります。

グラフィックス・ドライバーのインストール

  • Windows インテル® グラフィックス・ドライバー
    ドライバーをインストールするには、次の手順に従ってください。

    • 第 11 世代から第 14 世代インテル® Core™ プロセッサーの手順
    • 第 7 世代から第 10 世代インテル® Core™ プロセッサー、および同世代の Intel Atom® プロセッサー、インテル® Pentium® プロセッサー、インテル® Celeron® プロセッサーの手順。ドライバーのバージョンはシステムのインテル® グラフィックスによって異なります。
    • インテル® データセンター GPU フレックス・シリーズ (ATS-M✝)。インテル® レジストレーション・センターのアクセス方法は、インテル製品の担当者までお問い合わせください。
  • Linux 汎用インテル® GPU (GPGPU) ドライバー
    すべてのインテル® GPU は、概要 (英語) の手順に従ってください。

終了予定のサポート

終了予定の機能やツール、それらの終了予定日とタイムラインをリストします。

削除されたサポート

  • TARGET、TARGET DATA、TARGET ENTER DATA、TARGET EXIT DATA、TARGET UPDATE 構文のインテル® OpenMP 拡張 SUBDEVICE 節のサポートは終了しました。
  • GPU へオフロードする MKL 関数を呼び出すインテル独自の構文、「omp target variant dispatch」のサポートは終了しました。「omp target dispatch」 に置換してください。
  • Microsoft Visual Studio 2019 の Fortran IDE 拡張機能のサポートは 2026.0 リリースから削除されました。Fortran IDE 拡張機能を引き続き使用するには、サポートされている Microsoft Visual Studio のバージョン (Microsoft Visual Studio 2022 以降) にアップグレードすることを推奨します。

その他のドキュメントとサポート

製品のドキュメントはオンラインで提供されています。

2024.0 で実装されたディレクトリー・レイアウトの変更

インストールとセットアップを合理化するため、すべての製品のディレクトリー・レイアウトを変更しました。統合ディレクトリー・レイアウトは 2024.0 で実装されました。ツールキットの複数のバージョンをインストールしている場合、統合レイアウトにより、インストールしているツールキットのバージョンに対応する正しいコンポーネントのバージョンが開発環境に含まれるようになります。2024.0 以前に使用されていたコンポーネント・ディレクトリー・レイアウトは、新規および既存のインストールで引き続きサポートします。環境の初期化方法やその利点など、統合レイアウトの詳細は、「Linux での setvars および oneapi-vars スクリプトの使用」 (英語) および「Windows での setvars および oneapi-vars スクリプトの使用」 (英語) を参照してください。

テクニカルサポート

優先サポートを利用可能な場合は、サポートチケットを作成してください。利用できない場合は、インテル® Fortran コンパイラー・フォーラム (英語) でサポートを受けることができます。

法務上の注意書き

本資料は、(明示されているか否かにかかわらず、また禁反言によるとよらずにかかわらず) いかなる知的財産権のライセンスも許諾するものではありません。

インテルは、明示されているか否かにかかわらず、いかなる保証もいたしません。ここにいう保証には、商品適格性、特定目的への適合性、および非侵害性の黙示の保証、ならびに履行の過程、取引の過程、または取引での使用から生じるあらゆる保証を含みますが、これらに限定されるわけではありません。

本資料には、開発中の製品、サービスおよびプロセスについての情報が含まれています。ここに記載されているすべての情報は、予告なく変更されることがあります。インテルの最新の製品仕様およびロードマップをご希望の方は、インテルの担当者までお問い合わせください。

本資料で説明されている製品およびサービスには、エラッタと呼ばれる設計上の不具合が含まれている可能性があり、公表されている仕様とは異なる動作をする場合があります。現在確認済みのエラッタについては、インテルまでお問い合わせください。絶対的なセキュリティーを提供できる製品またはコンポーネントはありません。

本書で紹介されている注文番号付きのドキュメントや、インテルのその他の資料を入手するには、1-800-548-4725 (アメリカ合衆国) までご連絡いただくか、http://www.intel.com/design/literature.htm (英語) を参照してください。

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製品および性能に関する情報

性能は、使用状況、構成、その他の要因によって異なります。詳細については、https://www.intel.com/PerformanceIndex/ (英語) を参照してください。