インテル® Inspector は、Windows* および Linux* オペレーティング・システムでシリアル/マルチスレッド・アプリケーションを開発しているユーザー向けの、動的メモリー/スレッドエラー検証ツールです。スタンドアロンまたは以下の製品の一部として利用できます。
本ページは、インテル® Inspector を Windows ホスト OS で使用するためのアプリケーションに適用できるエンドツーエンドのワークフローを要約した入門ガイドを抜粋したものです。
インテル® Inspector は、スタンドアロン製品として、または次のスイートのコンポーネントとして利用できます。
主な機能:
追加の操作:
デフォルトのインストール・パス <inspector-install-dir> は、C:\Program Files (x86)\IntelSWTools\ です (システムによっては、フォルダー名が Program Files (x86) ではなく Program Files になります)。
システム要件については、製品のインテル® Inspector ヘルプの「Building Applications (アプリケーションのビルド)」(英語)を参照してください。
インテル® Inspector を使用するには、以下の操作を行います。
インテル® Parallel Studio XE に含まれるインテル® Inspector のスタンドアロン GUI の場合は、以下のいずれかの操作を行います。
インテル® Inspector が Visual Studio* IDE に統合されている場合は、Visual Studio* IDE でソリューションを開きます。
コマンドライン・インターフェイスの場合は、inspxe-cl コマンドを実行します。(ヘルプを表示するには、コマンドラインに -help オプションを追加します。)
インテル® Inspector はプロジェクト・ベースで処理を行うため、解析機能を有効にするには、プロジェクトを作成するか既存のプロジェクトを開く必要があります。
解析プロジェクトには、以下のような項目が含まれます。
詳細は、インテル® Inspector ヘルプの「Choosing Projects (プロジェクトの選択)」(英語) を参照してください。
データセットのサイズとワークロードは、アプリケーションの実行時間と解析速度に直接影響します。
最良の結果を得るには、スレッドあたり最小から中程度のワークでスレッドを作成する、小さく、代表的なデータセットを選択します。
目的: 各タスク内の冗長な計算をコードカバレッジに必要な最小限の数に抑えつつ、できるだけ短い実行時間で、できるだけ多くのパスと最大限のタスク (並列アクティビティー) 数を実行します。
数秒実行するデータセットが最適です。すべてのコードが確実に検査されるように、追加のデータセットを作成します。
詳細は、インテル® Inspector ヘルプの「Configuring Projects (プロジェクトの設定)」(英語) を参照してください。
インテル® Inspector には、解析範囲とコストを制御可能な、事前に設定されたメモリーとスレッド解析タイプ (およびカスタム解析タイプ) が用意されています。範囲を狭くすると、システムの負荷は低くなります。範囲を広くすると、システムの負荷は高くなります。
ヒント: 解析タイプを繰り返し使用します。狭い範囲で開始して、アプリケーションが正しくセットアップされていることを確認し、予想解析時間を設定します。さらに多くの答えが必要で増加するコストを許容できる場合のみ、範囲を広げます。
詳細は、インテル® Inspector ヘルプの「Configuring Analyses (解析の設定)」(英語) を参照してください。
解析を実行すると、インテル® Inspector は以下の操作を行います。
詳細は、インテル® Inspector ヘルプの「Running Analyses (解析の実行)」(英語) を参照してください。
解析中は、インテル® Inspector は検出した順に問題を表示します。解析が完了した後、インテル® Inspector は以下の操作を行います。
詳細は、インテル® Inspector ヘルプの「Choosing Problems (問題の選択)」(英語) を参照してください。
生産性を向上する以下の機能を使用します。
結果データを解釈する
問題の説明ヘルプ
詳細は、インテル® Inspector ヘルプの「Accessing Explain Problem Help (問題の説明ヘルプのアクセス)」(英語) を参照してください。
問題を解決する
デフォルトエディターへの直接アクセス
詳細は、インテル® Inspector ヘルプの「Editing Source Code (ソースコードの編集)」(英語) を参照してください。
注意:
デフォルトのインストール・パス <inspector-install-dir> は、C:\Program Files (x86)\IntelSWTools\ です (システムによっては、フォルダー名が Program Files (x86) ではなく Program Files になります)。
以下の環境を使用してドキュメントを表示した場合、既知の問題が発生することがあります。
Microsoft* Windows Server* 2012 システム: 信頼済みサイトのポップアップが表示される。解決方法: [ツール] > [インターネット オプション] > [セキュリティ] タブの信頼済みサイトのリストに about:internet を追加します。ドキュメントの表示が完了したら、追加した項目を削除できます。
Microsoft* Internet Explorer* 11 ブラウザー: 目次でトピックを選択してもトピックが表示されない。解決方法: [ツール] > [インターネット オプション] > [セキュリティ] タブの信頼済みサイトのリストに http://localhost を追加します。ドキュメントの表示が完了したら、追加した項目を削除できます。
Microsoft Edge* ブラウザー: Visual Studio* IDE から状況依存 (F1) ヘルプを使用して特定の関数/機能のヘルプを表示すると、関数/機能の説明に関連するトピックではなく対応するドキュメントのタイトルページが表示される。解決方法: Visual Studio* IDE の設定でデフォルトのブラウザーを変更します。
Microsoft Edge* ブラウザー: ペインがすべて表示されず適切なスタイルシートが適用されない。解決方法: [<...>] をクリックして [Internet Explorer で開く] を選択します。
初心者から上級者まで、さまざまなユーザー向けのトレーニングをオンラインで提供しています。ビデオ、ガイド、注目のトピック、過去のイベントおよびウェビナー、開催予定のイベントおよびウェビナー、その他の情報へのリンクが含まれています。
説明、テクニカルサポート、既知の制限を含む、インテル® Inspector についての最新情報が含まれています。このドキュメントには、システム要件、インストール手順、コマンドライン環境の設定に関する情報も含まれています。
サンプル・アプリケーションの圧縮ファイルを書き込み可能なフォルダーにコピーした後、ツールを使用してファイルを展開します。サンプルを Visual Studio* 環境にロードするには、.sln ファイルをダブルクリックします。
サンプルは、インテル® Inspector の操作方法を習得するのに役立ちます。サンプルは、個別の圧縮ファイルとして
チュートリアルでは、C++ および Fortran のサンプル・アプリケーションを使用して、初期化されていないメモリーへのアクセス、メモリーリーク、およびデータ競合を検出して修正する方法を説明します。
ヘルプは、インテル® Inspector の主要ドキュメントです。