インテル® VTune™ Amplifier XE 2017 for Linux* 入門ガイド
インテル® VTune™ Amplifier XE は、Windows®、Linux*、OS X* プラットフォームにインストールして、ローカルおよびリモートのターゲットシステムの解析に使用できます。このツールを利用して、アルゴリズムを解析し、シリアルおよび並列コードのボトルネックを特定して、利用可能なハードウェア・リソースから利点を得られる場所と方法を理解することにより、アプリケーションの実行速度を向上できます。
本ページでは、Linux* ホスト OS でインテル® VTune™ Amplifier XE を使い始めるに当たって、お役立ていただける情報をご紹介しています。
製品概要
インテル® VTune™ Amplifier XE は、スタンドアロン製品として、または次のスイートのコンポーネントとして利用できます。
- インテル® Parallel Studio XE 2017 Cluster Edition/Professional Edition
- インテル® Media Server Studio 2017 Professional Edition
プレビュー: インテル® Performance Snapshot は、未活用のパフォーマンスを素早く発見する 3 つの方法を提供します。
- Application Performance Snapshot: CPU、FPU、メモリー使用量の重要な指標を使用して、アプリケーションのベクトル化とスレッド化が潜在的なパフォーマンスに与える影響を推定します。
- Storage Performance Snapshot: ストレージ、CPU、メモリー、ネットワークの使用状況を確認して、高速なストレージでパフォーマンスが向上するか判断します。
- MPI Performance Snapshot: MPI と OpenMP* インバランス、CPI レートとメモリー使用量、MPI と計算時間、FLOPS を計算して、最適化とチューニングがクラスターのパフォーマンスに与える影響を評価します。
製品のビデオ、ウェビナーについては、インテル® VTune™ Amplifier XE トレーニング・ページ を参照してください。
準備
- ハードウェア・イベントベース・サンプリング解析の場合、サンプリング・ドライバーをインストールしている (英語) ことを確認します。
- リモート解析の場合、リモート Linux* ターゲットシステムをセットアップします (英語)。
システム要件については、製品のリリースノートを参照してください。
ステップ 1: インテル® VTune™ Amplifier XE の開始
- 環境変数を設定します。
- csh/tcsh ユーザー: source <install_dir>/amplxe-vars.csh
- bash ユーザー: source <install_dir>/amplxe-vars.sh
- root ユーザーの場合: /opt/intel/vtune_amplifier_xe_2017
- root 以外のユーザーの場合: $HOME/intel/vtune_amplifier_xe_2017
- インテル® VTune™ Amplifier XE を起動します。
- スタンドアロン GUI インターフェイスの場合は、amplxe-gui コマンドを実行します。
- コマンドライン・インターフェイスの場合は、amplxe-cl コマンドを実行します。
デフォルトでは、<install_dir> は次のとおりです。
ステップ 2: 解析ターゲットのセットアップ
-
すべての最適化を有効にしてリリースモードでターゲット・アプリケーションをビルドします。
-
インテル® VTune™ Amplifier XE プロジェクトを作成します。
- 右上の
メニューボタンをクリックして、[New (新規)] > [Project... (プロジェクト...)] を選択します。 - [Create Project (プロジェクトの作成)] ダイアログボックスでプロジェクト名と場所を指定します。
- [Analysis Target (解析ターゲット)] タブで、左のペインからターゲットシステムを選択し、右のペインから解析ターゲットタイプを選択します。
- ターゲット (アプリケーションの場所、パラメーター、検索ディレクトリー) を設定します (必要な場合)。
NEW: [Arbitrary Targets (任意のターゲット] を選択して、このホストシステムから現在アクセスできないターゲットを解析できます。リストからハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムを選択し、コマンドライン解析設定を作成して、バッファーに保存し、指定したホストで後から解析を実行できます。
ステップ 3: 解析の設定
-
[Analysis Type (解析タイプ)] タブをクリックします。
-
左のペインからプラットフォームで利用可能な解析タイプを選択し、右のペインで解析オプションを設定します。
-
右の [Start (開始)] ボタンをクリックして解析を開始します。
ステップ 4: パフォーマンス・データの表示と解析
データ収集が完了すると、インテル® VTune™ Amplifier XE はデフォルトのビュー (解析結果の表示用に事前に設定されたウィンドウ) に結果を表示します。異なるビューを切り替え、異なるパフォーマンス・メトリックのセットを使用して、異なる観点からデータを解析することができます。
[Summary (サマリー)] ウィンドウで解析を開始してアプリケーションのパフォーマンスの概要を取得した後、ほかのウィンドウに切り替えて、関数、ソース行、その他の粒度でより細かくパフォーマンスを調査します。
トレーニングとドキュメント
インテル® VTune™ Amplifier XE の基本機能と使い方を紹介したトレーニング・ビデオを公開中です。
インテル® VTune™ Amplifier XE 2017 の製品カタログ、製品紹介資料、パフォーマンス解析基本用語＆製品入門ガイド、導入事例、関連記事などご覧いただけます。
製品の説明、テクニカルサポート、既知の制限と問題を含む、製品についての最新情報が含まれています。
製品をインストールするためのシステム要件も含まれています。インストール前は、リリースノートはダウンロードしたパッケージのルートレベル (インストール・スクリプト/実行ファイルと同じレベル) にあります。
日本語版のリリースノートは、こちらの製品ページから入手いただけます。
インテル® VTune™ Amplifier XE の基本的なインストール手順およびさまざまなドライバーやコレクターのインストール後の設定手順が含まれています。
最新のインストール・ガイドは、インテル® デベロッパー・ゾーン Web サイトから入手できます。インテル® VTune™ Amplifier XE の基本的な機能の使用方法を説明します。新しいユーザー向けに、 簡単なサンプルを使用して基本的な操作を紹介します。インテル® VTune™ Amplifier XE ヘルプを参照する前にチュートリアルをご覧になることを推奨します。
インテル® VTune™ Amplifier XE チュートリアルのデフォルトのインストール場所は、<install-dir>/documentation/<locale>/tutorials です。
サンプルコードは、通常、<install-dir>/samples/<locale>/<programming_language> にインストールされます。
ヘルプは、インテル® VTune™ Amplifier XE の主要ドキュメントです。インテル® VTune™ Amplifier XE ヘルプを表示するには、次の操作を行います。
- 製品インターフェイスから: [ヘルプ] メニューから [Intel VTune Amplifier XE 2017 Help (インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE 2017 ヘルプ)] を選択するか、ツールバーの
[ヘルプ] アイコンをクリックします。
インテル® プロセッサー・イベント・リファレンス (英語)
ほとんどの情報は、Web のインテル® プロセッサー情報から抜粋されています。
イベント・リファレンスにアクセスするには、[ヘルプ] メニューから [Intel Processor Event Reference (インテル(R) プロセッサー・イベント・リファレンス)] を選択するか、[Intel VTune Amplifier XE 2017 Help (インテル(R) VTune(TM) Amplifier XE 2017 ヘルプ)] > [Reference (リファレンス)] > [Intel Processor Events (インテル(R) プロセッサー・イベント)] を選択します。
コマンドライン・ヘルプ (英語)
次のコマンドラインを入力して、インテル® VTune™ Amplifier XE コマンドラインの一般的なヘルプにアクセスできます。
- amplxe-cl -help (基本的なアクションのオプションのヘルプ)
- amplxe-cl -help <action-option> (特定のアクションのオプションのヘルプ)
Web リソース