インテル® マス・カーネル・ライブラリー 11.2 ユーザーズガイド
以下のインテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) 関数ドメインはスレッド化されます。
直接法スパースソルバー。
LAPACK。
スレッド化されるルーチンのリストは、「スレッド化される LAPACK ルーチン」を参照してください。
レベル 1 BLAS とレベル 2 BLAS。
スレッド化されるルーチンのリストは、「スレッド化されるレベル 1 BLAS ルーチンとレベル 2 BLAS ルーチン」を参照してください。
レベル 2 スパース三角ソルバーを除くすべてのレベル 3 BLAS ルーチンとスパース BLAS ルーチン。
すべての数学 VML 関数。
FFT。
スレッド化できる FFT 変換のリストは、「スレッド化される FFT 問題」を参照してください。
以下のリストで、? は各ルーチンの精度接頭辞を表します。値は、s、d、c、または z になります。
以下の LAPACK ルーチンはスレッド化されます。
スレッド化される LAPACK ルーチンまたは BLAS ルーチンに基づいて並列処理を効果的利用する LAPACK ルーチン:
?gesv、?posv、?gels、?gesvd、?syev、?heev、cgegs/zgegs、cgegv/zgegv、cgges/zgges、cggesx/zggesx、cggev/zggev、cggevx/zggevx、など。
以下のリストで、? は各ルーチンの精度接頭辞を表します。値は、s、d、c、または z になります。
以下のルーチンはインテル® Core™2 Duo プロセッサーおよびインテル® Core™ i7 プロセッサー用にスレッド化されます。
特定の問題の以下の特性は、FFT 計算がスレッド化されるかどうかを判断します。
ほとんどの FFT 問題はスレッド化されます。特に、1 つの呼び出しにおける複数の変換の計算 (変換数 > 1) はスレッド化されます。以下に、スレッド化される変換の詳細を示します。
1 次元 (1D) 変換
1D 変換は多くの場合スレッド化されます。
インターリーブ複素数データレイアウトを使用するサイズ N の 1D 複素数-複素数 (c2c) 変換は、以下の条件下でスレッド化されます (アーキテクチャーに依存します)。
アーキテクチャー |
条件 |
---|---|
インテル® 64 |
N が 2 の累乗、log2(N) > 9、変換が倍精度アウトオブプレース、入力/出力ストライドが 1。 |
IA-32 |
N が 2 の累乗、log2(N) > 13、変換が単精度。 |
N が 2 の累乗、log2(N) > 14、変換が倍精度。 |
|
任意 |
N がコンポジット (複合)、log2(N) > 16、入力/出力ストライドが 1。 |
スプリット複素数レイアウトを使用する 1D 複素数-複素数変換はスレッド化されません。
多次元変換
大量のデータの多次元変換はすべてスレッド化されます。
インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。 改訂 #20110804 |