インテル® マス・カーネル・ライブラリー 11.2 ユーザーズガイド
プリプロセッサー・シンボル (マクロ) は、コンパイルする前にプログラムの値を置換します。この処理は、前処理フェーズで行います。
次に、利用可能なプリプロセッサー・シンボルを示します。
定義済みプリプロセッサー・シンボル |
説明 |
---|---|
__INTEL_MKL__ |
インテル® MKL のメジャーバージョン |
__INTEL_MKL_MINOR__ |
インテル® MKL のマイナーバージョン |
__INTEL_MKL_UPDATE__ |
インテル® MKL のアップデート番号 |
INTEL_MKL_VERSION |
インテル® MKL のフルバージョン INTEL_MKL_VERSION = (__INTEL_MKL__*100+__INTEL_MKL_MINOR__)*100+__INTEL_MKL_UPDATE__ |
これらのシンボルを使用することで、ライブラリーの特定のバージョンで追加された新しい機能を使用するコードの条件付きコンパイルが有効になります。
条件付きコンパイルを実行するには、次の操作を行います。
例
この例は、インテル® MKL の固有のバージョンに対して条件付きでコードセグメントをコンパイルする方法を示しています。ここで対象としているバージョンは 10.3 Update 4 です。
C/C++:
#include "mkl.h" #ifdef INTEL_MKL_VERSION #if INTEL_MKL_VERSION == 100304 // 条件付きでコンパイルするコード #endif #endif
Fortran:
include "mkl.fi" !DEC$IF DEFINED INTEL_MKL_VERSION !DEC$IF INTEL_MKL_VERSION .EQ. 100304 * 条件付きでコンパイルするコード !DEC$ENDIF !DEC$ENDIF