インテル® マス・カーネル・ライブラリー 11.2 ユーザーズガイド
ほかのライブラリーをスタティックにリンクする場合でも、OpenMP* 互換ランタイム・ライブラリー libiomp5 はダイナミックにリンクしてください。
操作環境やアプリケーションが複雑になるとライブラリーの冗長なコピーが多くなるため、libiomp5 をスタティックにリンクすると、 パフォーマンス問題 (スレッドのオーバーサブスクリプション) が発生し、不正な結果を引き起こすことがあります。
libiomp5 をダイナミックにリンクするには、PATH 環境変数が正しく定義されていることを確認してください。
/MT コンパイラー・オプションを使用してスレッド化されたインテル® MKL をリンクすると、アプリケーションのパフォーマンスが向上することがあります。 コンパイラー・ドライバーはオプションをリンカーに渡し、マルチスレッド (MT) スタティック・ランタイム・ライブラリーがロードされます。
ただし、エラー報告に errno 変数を使用するベクトル・マス・ライブラリー・アプリケーションをリンクするには、リンクモデルに応じたオプションを使用してコードをコンパイルおよびリンクします。
/MT - インテル® MKL スタティック・ライブラリーをリンクします。
/MD - インテル® MKL ダイナミック・ライブラリーをリンクします。