インテル® マス・カーネル・ライブラリー 11.2 ユーザーズガイド

カスタム共有オブジェクトのビルド

カスタム共有オブジェクトを使用すると、特定の問題を解くために必要な関数のコレクションをインテル® MKL ライブラリーから減らすことができるため、ディスク容量が節約できます。また、独自のダイナミック・ライブラリーをビルドできます。

インテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) のカスタム共有オブジェクト・ビルダーを使用すると、選択した関数を含むダイナミック・ライブラリー (共有オブジェクト) を作成できます。ビルダーは、tools/builder ディレクトリーにあります。 ビルダーには、メイクファイルおよび定義ファイル (関数のリスト) が含まれています。

インテル® MKL スタティック・ライブラリーのオブジェクトは位置独立コード (PIC) であり、スタティック・ライブラリーでは一般的ではありません。カスタム共有オブジェクト・ビルダーは、スタティック・ライブラリーのオブジェクト・ファイルを使用して、インテル® MKL 関数のサブセットから共有オブジェクトを作成できます。