インテル® マス・カーネル・ライブラリー 11.2 ユーザーズガイド
次のサンプルコードとリンク行は、Fortran アプリケーションでインテル® MKL カーネルの直接呼び出しを有効にする方法を示します。
Fortran コンパイラーのプリプロセッサーによって前処理される mkl_direct_call.fi をインクルードします。
# include "mkl_direct_call.fi" program DGEMM_MAIN .... * インテル® MKL DGEMM の呼び出し .... call sub1() stop 1 end * DGEMM を呼び出すサブルーチン subroutine sub1 * インテル® MKL DGEMM の呼び出し end
インテル® MKL をマルチスレッド・モードで使用するには、-fpp オプション (インテル® Fortran コンパイラー) または -Mpreprocess オプション (PGI コンパイラー) と MKL_DIRECT_CALL プリプロセッサー・マクロを指定してコンパイルします。
ifort –DMKL_DIRECT_CALL –fpp your_application.f -Wl,--start-group $(MKLROOT)/lib/intel64/libmkl_intel_lp64.a
$(MKLROOT)/lib/intel64/libmkl_core.a $(MKLROOT)/lib/intel64/libmkl_intel_thread.a -Wl,--end-group -lpthread –lm -openmp -I$(MKLROOT)/include
インテル® MKL をシーケンシャル・モードで使用するには、-fpp オプション (インテル® Fortran コンパイラー) または -Mpreprocess オプション (PGI コンパイラー) と MKL_DIRECT_CALL_SEQ プリプロセッサー・マクロを指定してコンパイルします。
ifort –DMKL_DIRECT_CALL_SEQ –fpp your_application.f -Wl,--start-group $(MKLROOT)/lib/intel64/libmkl_intel_lp64.a
$(MKLROOT)/lib/intel64/libmkl_core.a $(MKLROOT)/lib/intel64/libmkl_sequential.a -Wl,--end-group -lpthread –lm -I$(MKLROOT)/include
インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。 改訂 #20110804 |