ディスパッチ

インテル® IPP は、さまざまなプロセッサー向けに最適化されたコードを使用します。ディスパッチとは、プロセッサーを検出して、対応するインテル® IPP バイナリーを選択することです。例えば、\redist\ia32\ipp ディレクトリーの ippiv8-7.0.dll ファイルは、インテル® Core™2 Duo プロセッサー向けに最適化された画像処理ライブラリーです。

インテル® IPP 関数には、さまざまなアーキテクチャー向けのインテル® プロセッサーで実行するために最適化された多くのバージョンが用意されています。例えば、ippsCopy_8u() の場合、この関数のインテル® Core™2 Duo プロセッサー向けに最適化されたバージョンは v8_ippsCopy_8u()、インテル® SSE4.1 対応プロセッサー上で動作する 64 ビット・アプリケーション向けに最適化されたバージョンは u8_ippsCopy_8u() です。

次の表は、インテル® IPP で使用されるプロセッサー固有のコードを示しています。

プロセッサー固有のライブラリーと関連付けられているコードの識別子

省略形

意味

                      IA-32 インテル® アーキテクチャー

px

すべての IA-32 プロセッサー向けに C の最適化

v8

インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令対応プロセッサー向けに最適化

p8

インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 4.1 対応プロセッサー向けに最適化

g9

インテル® Advanced Vector Extensions 命令セット対応プロセッサー用に最適化

                      インテル® 64 アーキテクチャー

mx

インテル® 64 命令セット・アーキテクチャー対応プロセッサー向けに C の最適化

u8

インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令対応プロセッサー (64 ビット・アプリケーション) 向けに最適化

y8

インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 4.1 対応プロセッサー (64 ビット・アプリケーション) 向けに最適化

e9

インテル® Advanced Vector Extensions 命令セット対応プロセッサー用に最適化

インテル® 64 アーキテクチャー対応インテル® Xeon® プロセッサーのサポート

インテル® IPP は、32 ビット・モードと 64 ビット・モードの両モードで、インテル® 64 アーキテクチャー対応インテル® Xeon® プロセッサーをサポートします。32 ビット・モードでは、インテル® Pentium® プロセッサー・ベースのシステム用のインテル® IPP をインストールします。64 ビット・モードでは、インテル® 64 アーキテクチャー・ベースのシステム用のインテル® IPP をインストールします。


このヘルプトピックについてのフィードバックを送信

© 2007 - 2010 Intel Corporation. 無断での引用、転載を禁じます。