インテル® DAAL プログラミング・ガイド

エラー処理

インテル® DAAL は、ライブラリーの操作中に発生した例外やエラーを処理するクラスおよびメソッドを提供します。

エラー処理の基本クラスは Error です。このクラスには、エラーメッセージと問題の詳細が含まれます。例えば、Error オブジェクトには、問題が発生した NumericTable の行番号や、失敗したクエリーの理由を示すために SQL データベースが生成したメッセージを格納することができます。単一 Error オブジェクトには、エラーの説明や、さまざまな型 (integer 型、double 型、文字列型) の詳細を格納することができます。

アルゴリズム・クラスのような、ほとんどのインテル® DAAL クラスには、クラスのエラーを処理する ErrorCollection クラスが含まれます。ErrorCollection は、Error クラスの機能に加えて、統合されたエラーの説明を作成し、ランタイム例外をスローします。NumericTable のような、一部のインテル® DAAL クラスには、KernelErrorCollection クラスが含まれます。このクラスは、ErrorCollection と同様に機能しますが、ランタイム例外をスローしません。

デフォルトでは、ErrorCollection オブジェクトにエラーを追加した場合、ErrorCollection はランタイム例外をスローします。例外をスローしないようにするには、DAAL_NOTHROW_EXCEPTIONS フラグをセットします。フラグをセットした場合、エラーが発生したかどうかを確認するには、ErrorCollection または KernelErrorCollection クラスの isEmpty() および getErrors() メソッドを使用します。統合されたエラーの説明を取得するには、KernelErrorCollection または ErrorCollection クラスの getDescription() メソッドを呼び出します。