インテル® DAAL プログラミング・ガイド

分散処理

分散処理モードの線形回帰は、訓練段階でのみ使用できます。

この計算モードは、データセットが計算ノードの nblocks ブロックに分割されていると仮定します。

訓練

アルゴリズムのパラメーター

訓練段階での分散処理モードの線形回帰のパラメーターは次のとおりです。

パラメーター

デフォルト値

説明

computeStep

適用不可

アルゴリズムを初期化するために必要なパラメーターです。次のいずれか。

  • step1Local - 第 1 ステップ、ローカルノードで実行
  • step2Master - 第 2 ステップ、マスターノードで実行

algorithmFPType

double

アルゴリズムが中間計算に使用する浮動小数点の型。float または double を指定できます。

method

defaultDense

線形回帰訓練に利用可能なメソッド。

  • defaultDense - 正規方程式メソッド
  • qrDense - QR 分解に基づくメソッド

interceptFlag

true

β0j を計算する必要があることを示すフラグ。

分散処理モードの線形回帰訓練では、以下の図のように 2 ステップの計算スキーマを使用します。

ステップ 1 - ローカルノード


Linear Regression Training, Distributed Processing, Workflow Step 1

このステップの線形回帰訓練の入力は次のとおりです。入力 ID をパラメーターとして、アルゴリズムの入力を提供するメソッドに渡します。詳細は、「アルゴリズム」を参照してください。

入力 ID

入力

data

ローカルノードの i 番目のデータブロックを表す ni x p 数値テーブルのポインター。このテーブルは、NumericTable の派生クラスのオブジェクトです。

dependentVariables

i 番目のデータブロックに関連付けられた応答を含む ni x k 数値テーブルのポインター。このテーブルは、NumericTable の派生クラスのオブジェクトです。

このステップで、線形回帰訓練は次の結果を計算します。結果 ID をパラメーターとして、アルゴリズムの結果にアクセスするメソッドに渡します。詳細は、「アルゴリズム」を参照してください。

結果 ID

結果

partialModel

i 番目のデータブロックに対応する部分線形回帰モデルのポインター。結果は Model クラスのオブジェクトです。

ステップ 2 - マスターノード


Linear Regression Training, Distributed Processing, Workflow Step 2

このステップの線形回帰訓練の入力は次のとおりです。入力 ID をパラメーターとして、アルゴリズムの入力を提供するメソッドに渡します。詳細は、「アルゴリズム」を参照してください。

入力 ID

入力

partialModels

ステップ 1 でローカルノードで計算された部分モデルのコレクション。Model クラスのオブジェクトを含むコレクションです。

このステップで、線形回帰訓練は次の結果を計算します。結果 ID をパラメーターとして、アルゴリズムの結果にアクセスするメソッドに渡します。詳細は、「アルゴリズム」を参照してください。

結果 ID

結果

model

訓練されている線形回帰モデルのポインター。結果は Model クラスのオブジェクトです。

サンプル

インテル® DAAL ディレクトリーの次のサンプルを参照してください。

C++:

Java*: