インテル® DAAL プログラミング・ガイド

バッチ処理

アルゴリズムの入力

多変量外れ値検出アルゴリズムの入力は次のとおりです。入力 ID をパラメーターとして、アルゴリズムの入力を提供するメソッドに渡します。詳細は、「アルゴリズム」を参照してください。

入力 ID

入力

data

外れ値検出用データを含む n x p 数値テーブルのポインター。入力は、NumericTable の派生クラスのオブジェクトです。

アルゴリズムのパラメーター

多変量外れ値検出アルゴリズムのパラメーターは次のとおりです。外れ値検出に使用する計算メソッド (method パラメーター) に依存します。

パラメーター

メソッド

デフォルト値

説明

algorithmFPType

defaultDense または baconDense

double

アルゴリズムが中間計算に使用する浮動小数点の型。float または double を指定できます。

method

適用不可

defaultDense

多変量外れ値検出に利用可能なメソッド。

  • defaultDense - パフォーマンス指向の計算メソッド。
  • baconDense - BACON (Blocked Adaptive Computationally-efficient Outlier Nominators) メソッド。

initializationProcedure

defaultDense

適用不可

アルゴリズムの初期パラメーター (外れ値領域を定義する平均値ベクトル、分散共分散行列、スカラー) を設定するプロシージャー。プロシージャーを定義するのは開発者の責任です。

baconDense

baconMedian

初期化メソッド。次のいずれか。

  • baconMedian - メディアンベースのメソッド (デフォルト)。
  • defaultDense - マハラノビス距離ベースのメソッド。

alpha

baconDense

0.05

自由度 p の χ 2 分散の (1 - α) 四分位数を定義する片側確率。

推奨値: α/n (n は観測数)。

accuracyThreshold

baconDense

0.005

停止基準。基本サブセットのサイズがしきい値未満に変更された場合、アルゴリズムは終了します。

アルゴリズムの出力

多変量外れ値検出アルゴリズムは次の結果を計算します。結果 ID をパラメーターとして、アルゴリズムの結果にアクセスするメソッドに渡します。詳細は、「アルゴリズム」を参照してください。

結果 ID

結果

weights

0 と 1 の n x 1 数値テーブルのポインター。i 番目が 1 の場合、i 番目の特徴ベクトルが外れ値であることを示します。デフォルトでは、この結果は HomogenNumericTable クラスのオブジェクトですが、(PackedSymmetricMatrixPackedTriangularMatrix、および CSRNumericTable を除く) NumericTable の派生クラスのオブジェクトとして定義できます。

サンプル

インテル® DAAL ディレクトリーの次のサンプルを参照してください。

C++:

Java*: