はじめに
activePDF Toolkit 2011 は、PDF の操作を簡単にし、PDF の出力をコントロールすることができます。サーバーごとのライセンスにより、Toolkit は、PDF ファイルへのスタンプやセキュリティの追加、PDF の結合や分割、フォームの入力を可能にします。Toolkit で提供される主な機能は次のとおりです。
- フォーム フィールドの作成と入力— activePDF Toolkit を使用して、データ ソース、XML、 またはその他の PDF フォームから、PDF フォーム フィールドを動的に割り当てることができます。さらに、フォームを一括で生成したりデータベース レポートのレイアウトを正確に指定できます。
- 動的な PDF の生成— Toolkit を使用して、テキストやイメージを PDF に変換できます。また、新規ページの作成や、ライン、サークル、長方形などの描画、そしてスタイルや色も適用できます。
- ファイルの結合とコピー— activePDF Toolkit のファイル結合とコピー機能を使用して、指定した PDF ファイルへのページの追加やファイルからのページ抽出ができます。
- テキストとイメージのスタンプ— スタンプは、テキストやイメージを PDF のページに配置します。透かし、カスタム ヘッダー、またはページ番号の追加には、この機能を使用します。
- ステッチ— ステッチを使用して複数の PDF 文書を組み合わせます。単一ページや複数にわたるページに、出力位置を的確に指定したり複数ページをつなぎ合わせて、カスタム PDF を作成できます。
- PDF セキュリティ— Toolkit では、PDF セキュリティ モデルを使ったファイルの暗号化や復号化が可能です。Toolkit は、40 ビットおよび 128 ビット暗号化をサポートします。これにより PDF ファイルのパスワード保護、エンドユーザーによる印刷の禁止、テキストや画像のコピー制限などが可能です。また、Toolkit には PDF 文書の整合性を検証できる独自の署名技術も含まれます。
- 電子署名— 電子署名は、強度な暗号化を使用して PDF 作成者の識別と PDF コンテンツの整合性を認証します。
- リニアライズ (線形化)— Toolkit の リニアライズ (線形化) 機能を使用して、サイズの大きな PDF 文書を web 上でバイトサービング (ページごとのダウンロード) できます。 ユーザーは他のページがバックグラウンドでロードされる間に指定したページを直ちに表示できます。
activePDF Toolkit 2011 の新機能
activePDF Toolkit 2011 では、上記機能に加え、以下の機能が追加されています。
- 64bit サポート— Toolkit を 32bit および 64bit システムで実行できるようになりました。
- AES 暗号化とセキュリティ— 米国政府機関が使用する AES 暗号化スタンダードを提供します。
- .NET API— .NET インプリメンテーション用に .NET API (1.1 および 2.0) を含んでいます。
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パフォーマンス向上— 以下の強化により処理スピードおよびパフォーマンスが向上しました。
- 基本 14 フォントのフォント キャッシュ
- フォントを必要としない NumPage メソッドなどを処理する際のフォントの読み込みの回避
- 必要時のみのフォントの読み込み
- ハイブリッド クロスリファレンス ストリームの代わりに純クロスリファレンス ストリームの読み込み
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バーコード サポートの強化— Toolkit は、以下のバーコードを含む 100 種類以上のバーコード形式に対応しています。
- QR (Quick Response) バーコード—QR バーコードは、二次元のコードで、QR スキャナー、スマートフォン、カメラ付きのモバイル デバイスから読み取ることができます。
- HIBC バーコード— HIBC (Health Industry Bar Codes (医療産業バーコード)) のサポートを強化しました。
- 郵便番号— 日本、韓国、イタリア、オーストラリアの郵便番号への対応を追加しました。
- GS1 DataBar コード— - GS1 Databar (通称、省スペース シンボル) コードに対応しました。
- テキストおよびヘッダーの透過サポート — ヘッダーおよびテキストの透明度を操作するメソッドが追加されました。
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画像処理—透明度を操作する画像のマスキング
- デフォルト マスキングの使用
- マスキング オフ
- マスキングのチェック
- RGB 値の自動マスキング
注意: Toolkit 2011 では、LCMS.DLL へのリンクが不要になりました。この DLL は自動でロードされます。
activePDF Toolkit を開始する前に以下のトピックをご確認ください。
- このドキュメントについて
- このドキュメントの対象者
- Toolkit Standard と Toolkit Pro の機能比較
- システム要件
- ライセンス使用許諾
- activePDF Toolkit のインストール
- サポートについて
- .NET での Toolkit の利用